劣悪な労働環境で体を壊す前に退職したほうがいいだろう。岐阜県に住む30代前半の男性(素材・化学・食品・医薬品技術職/正社員・職員/年収600万円)は、引越し業社に新卒で入社したものの、半年で辞めたそう。退職理由はいろいろあるというが中でも
「まず給与が安すぎる。給与体系が基本給+その他手当て=20万程度でしたが、まず基本給が8万円。そこに聞いたこともない手当てがついてました」
と明かす。「開発奨励手当て」という名目だったそうだが、基本給が最低賃金を下回っていたとしたら違法だ。(文:真鍋リイサ)
休みも月5日程度で…「ある日突然倒れてしまいそのまま退職しました」
過労死レベルの残業を課せられたのに残業代も出なかったようだ。
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「残業代は0、でも月の残業は良くても100時間。私が勤めていたところは定時が昼休み含めて8時〜18時の10時間で、普通の会社よりそもそもの勤務時間が長かったです。それなのにこの残業時間です。休みも月5日程度でした」
給料が少ないうえに過重労働は相当つらいだろう。しかも男性の悩みはそれだけでなかった。営業職だったが、
「人間関係も最悪で、暴言は当たり前。新卒時で電話対応に慣れておらず困っていると『数をこなせ、これからかかってくる電話は全てお前がとれ』と言われ受話器にガムテープで手を固定されるなど、今では考えられないブラックぷりでした」
男性の年齢から推測するに10年ほど前の話だろう。今このような会社はさすがにないと思いたい。
「長すぎる拘束時間、ほとんど休めない、過度なストレスで、ある日突然倒れてしまいそのまま退職しました」
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新卒で初めて入った会社ということもあり、倒れるまで働き続けてしまったのかもしれない。半年で退職したことに後悔はないようで
「満足です。あのまま働いていたら冗談抜きで死んでたかもしれない」
と吐露した。再就職し、現在は充実した生活を送れているという。
「今は労基もしっかり守っている職場に転職しました。ありがたいことに管理職を任してもらってます。以前の職場では『お前なんてどこに行っても勤まらないクズだ』と散々言われていました。能力を発揮するには職場環境がとても大事なんだと痛感してます」
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