両親が施設に入るだけじゃなく、実家がなくなってしまう……? 誕生日を祝ってもらったこと、家の前で写真を撮ったこと、家族みんなでリビングに集まってテレビを観ていたこと……。幼い頃からのたくさんの想い出がよみがえってきました。
今の私にできることは、お兄ちゃんたちに負担をかけないことだ……。そう思った私は「うん、もちろん全部処分してくれていいよ」と答えたのです。兄も「わかった……」と言って電話を切ったのですが、なぜかまたすぐに義姉から連絡がきます。
実家にはたくさんの想い出が詰まっています。そんな実家がなくなると聞いて、正直ショックでした。両親が高齢者施設に入ることもそうですが、私の知らない間にいろいろ決まっていて取り残されたような気がしてしまいます。
けれど私は遠く離れて住んでいるから仕方ないのかもしれない……。だとしたら、いま私ができることは、兄たちが決めたことに対して素直に従うことです。実家の処分もきっと大変な作業になることでしょう。せめて迷惑をかけないように「すべて処分してくれていい」と伝えたのですが、義姉はいったい何を怒っているのでしょうか。私には理解ができませんでした。
|
|
原案・ママスタコミュニティ 脚本・渡辺多絵 作画・猫田カヨ 編集・井伊テレ子