万が一の事故の際、子どもの身体・命を守るチャイルドシートですが、正しく使用していないと安全性能を発揮できません。CTP JAPAN株式会社(東京都渋⾕区)が展開するベビー用品ブランド『サイベックス』が実施した「チャイルドシートの使用実態」に関する調査によると、6割弱の人が「子どものベルト抜け出し」を経験していることが分かりました。ベルトからの抜け出してしまう原因にはどのようなことがあるのでしょうか。
【グラフ】子どもがベルトから抜け出てしまうほど、ベルトを緩めている理由は…(調査結果を見る)
調査は、車を所有していて、1〜4歳の子どもがいる全国の20〜40代の男女1006人を対象として、2024年3月にインターネットで実施されました。
まず、「チャイルドシートの使用頻度」を尋ねたところ、「毎日」(37.2%)、「週1〜2回」(22.2%)、「週5〜6回」(19.4%)などが上位に挙げられ、使用頻度が高いことが分かりました。
また、「チャイルドシートを装着する際の向き」については、子どもの様子を瞬時に確認できることや、お世話のしやすさなどの観点からか「前向き装着」が94.8%という結果となりました。
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続けて、「チャイルドシートに関する困りごと」を複数回答で答えてもらったところ、「子どもを乗せるときに嫌がる(抵抗する)」「ベルトから抜け出す」(いずれも31.0%)、「ベルトの調整が大変」(27.4%)など、子どもを乗せる時に苦労していることが分かりました。
次に、「ベルトからの抜け出しを経験」について聞いたところ、56.7%の人が「抜け出したことがある」と回答。抜け出しを経験したことがある570人に、その頻度を教えてもらったところ、「ごく稀に」(34.6%)が最多となったものの、「2回に1回」(16.1%)、「毎回」(15.6%)など、約3割が2回に1回以上の割合で経験していることが明らかとなりました。
同社は、「子どものチャイルドシートの5点式ベルトからの抜け出しは、正しい装着(メーカーによって異なりますが、ベルトと子どもの間に手のひら1枚入る程度からぴったり装着)ができていないことが原因の1つと考えられます」と推察しています。
そこで、抜け出しを経験したことがある570人に、抜け出しが発生してしまうほど「ベルトを緩めてしまう原因」を尋ねたところ、「子どもが締めつけを嫌がるから」(30.9%)と「ベルトの調整が大変だから」(24.2%)で5割強を占めました。
同社は、「ベルトを正しく装着していないと、ベルトからの抜け出しだけではなく、急ブレーキの際に子どもが飛び出してしまったり、ベルトが首に巻きつき窒息してしまったりするおそれもあります。また、チャイルドシートの安全性能も十分に発揮されません」とコメントしています。
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最後に、「どのようなチャイルドシートであれば、より安全で快適に使用できると思いますか」と複数回答可で聞いたところ、「乗せるときにベルトを速やかに留められる」(53.5%)、「ベルト調整が楽」(39.3%)、「ベルトから抜け出せない」(36.0%)といった意見が上位に挙げられたそうです。
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