Amazonのネットワークカメラ「Ring」のポールマウントは、Ringの屋外用ネットワークカメラ「Ring Spotlight Cam Plus」および「Ring Stick Up Cam Battery」を、ポールに取り付けるためのオプション製品だ。
建物の壁面に穴を開ける必要がなく、ポールや雨どいなど手近なパイプ状の設備にこれらのカメラを簡単に取り付けられるのが特徴で、さらにオプションのソーラーパネルの取り付けにも対応した一品だ。
基本的に、ネジ止めにしか対応しないRingの屋外用カメラを手軽に取り付けられるこの製品、実売価格も3180円と安価で、該当のカメラの導入を考えているユーザーにとっては見逃せない製品だが、Amazonの製品ページには取り付け方法や条件などの具体的な情報がほとんどなく、自身の環境で本当に利用できるのか、不安になることもしばしばだ。
今回、実機を購入して実際に取り付けを行ったので、どのような製品で、設置にあたってどんな点に注意すべきか、ポイントをまとめた。
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●まずは屋外カメラを取り付け 差し込み式で簡単
本製品は、Ring製の屋外用カメラであるRing Spotlight Cam PlusおよびRing Stick Up Cam Batteryを、ポールに取り付けるためのマウントだ。カメラに加えてソーラーパネルの取り付けにも対応しており、付け根から上下2方向へとアームが伸びる構造になっている。上のアームにはソーラーパネルを、下のアームにはカメラを取り付ける仕組みだ。
利用にあたっては、まずはカメラを取り付ける。カメラを取り付けるアームは、実際にはアームと呼べるほどの長さはなく、長めのボールジョイントといった程度だ。パッケージには両カメラ用のアタッチメントが付属しており、どちらかを選んでカメラに取り付けた後に、本製品に差し込むことでロックされる。
取り付け完了後は上下/左右へのスイングが行えるので、よほど極端な向きでない限り、意図した方向に向けられず困ることはないだろう。下方向は空いた状態になっているので、カメラ下部を開けてバッテリーを出し入れする場合も、干渉する心配はまずない。
●続いてソーラーパネルを取り付け 余剰ケーブルの処理に注意
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続いてソーラーパネルを取り付ける。ソーラーパネル専用の取り付け部品がセットになっているので、そこに差し込むだけで取り付けが完了する。後はパネルから出たケーブルをカメラに差し込めば完了だ。
ケーブルは全長2mと長いことから、余った分は基部にぐるぐると巻きつける仕組みになっている。あまりスマートではないが、他社のソーラーパネルと違って、巻きつけられる場所があるだけマシだろう。
ちなみに、ケーブルがどれだけ余るかはソーラーパネルの向きによっても変わってくるため、最終的な余剰ケーブルの処理は、設置完了後に行うことをお勧めする。先に余剰ケーブルを巻き付けてしまうと、ソーラーパネルの向きを変えようにも変えられない事態に陥る。
●最後にポールに設置して取り付け完了
カメラとソーラーパネルの取り付けが完了したら、いよいよポールに挟み込んで固定する。ポールへの固定はクランプで行う仕組みで、直径約2.5cmから7.6cmまでのポールに対応している。今回筆者が取り付けたような雨どいのパイプでも、この径の範囲であれば対応する。あまり強く締め付けすぎて割れないように注意したい。
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気をつけたいのは、このクランプ部は正面から見て左側にあることから、取り付け先となるポールの左側が空いていなくてはいけないことだ。仮にポールの左側に何らかの障害物があり、右側しか空いていないからといって、クランプ部を左右逆に組み替えて対応するといったギミックはないので要注意だ。ちなみに左側は、約3cmのスペースが空いている必要がある。
取り付けが完了したら、太陽光がよく当たるよう、ソーラーパネルの向きを調節する。ソーラーパネルを取り付けているアームは角度調整と回転、および伸縮のギミックを備えており、自由度は高い。終わったら前述の要領で、余剰ケーブルをソーラーパネルの付け根の部分に巻き付けて完了だ。
●実売3180円と安価 最大のネックは供給難?
以上のように、カメラの装着はプラスドライバー1本あれば済み、ソーラーパネルは差し込むだけで取り付けが完了するなど、取り付け作業の手軽さは評価されるべきだ。実売価格も3180円と格安なので、実際に試してみてダメでも諦めがつく。説明が少ないことからとっつきにくく感じるが、非常に優秀な製品だ。
その一方で、クランプ部を左右で組み替えられず汎用(はんよう)性については多少気になるところはあるのだが、本製品に近い機能を持ったサードパーティー製のオプションは、カメラかソーラーパネルのどちらか一方にしか対応せず、なおかつ価格も本製品より高価なことがほとんどだ。そのため、ポールの左側に障害物があって明らかに取り付けられない場合を除き、まずは実物を調達して試してみるのがベターだろう。
最後になったが、本製品の最大のネックは供給が安定しないことで、本稿執筆時点では、7月のプライムデー以降、品切れの状態が継続していた。もっとも発送予定は明記されており、バックオーダーが積み上がることで納期が繰り上がる可能性もあるので、欲しいと思ったら早めにオーダーしておくことをお勧めする。
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