就職先として人気の企業でも、新卒入社した社員がすぐに退職するのには、どんな理由があるのだろう。大阪府の30代女性(教育・保育・公務員・農林水産・その他/年収600万円)は、「部署ごとに、退職や休職発生率が全く違う」と前置きし、退職する理由をこう明かす。
「新入社員が続々と休職し退職するのは、上司のパワハラだったり、お客様がモンスタークレーマーだったりするため。40倍とか、大変な苦労をして入社試験を潜り抜けて入っても、すぐに潰されることも多くて」
と、人気企業ながら新入社員が定着しない実情を語った。(文:林加奈)
「新入社員は半年以内で半分しか残らなかった」
倍率40倍といえば誰もが知る大手企業だろう。それなのに
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「100人入っても1年後には5人退職し、5人休職。毎年、1割ずつ減っています」
ともつづっている。一般的に入社3年以内の離職率が約3割なので、他の職場と比較してそれほど離職率が高いわけではなさそうだ。しかし、40倍を突破して入社したのに休職と聞くと確かにやるせない気持ちになる。
一方、社員が一気に辞めてしまう会社もある。東京都の50代男性(教育・保育・公務員・農林水産・その他/年収800万円)は、以前勤めていた会社で
「1年以内に部長職が13人が辞めてしまった。新入社員は半年以内で半分しか残らなかった。理由は人事異動が多いこと、会議が多く本来の目標に対する実績が上げにくいため」
と、離職が多い理由を回答。部長職が13人も辞めるのはよほどのことではないだろうか。
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