初秋に取り入れたい「ネイビー」のイメージは?
そんな初秋のファッションは、「秋色夏素材」と呼ばれるダークカラーの夏素材を取り入れると、季節感と快適さを兼ね備えた装いを楽しめます。初秋におすすめの秋色は「ネイビー」。ネイビーとは、青と黒を混ぜた濃紺のことです。西洋では海軍の制服の色に採用され、勇気、栄光、忠誠、正義、伝統などを連想させる色として親しまれています。
さらに、深海や夜空など、静けさや広がりを連想させるため、大人っぽい洗練された印象やシックで落ち着きのある雰囲気を演出できるカラーです。
寒色系のネイビーは残暑が厳しい時期にも取り入れやすく、脈拍を下げて筋肉を緩める作用も期待できます。リラックス感を得られやすい色なので、夏の疲れが出やすい時期にもおすすめしたいカラーのひとつです。
|
|
ダークネイビーのTシャツで秋らしいムードに
Tシャツとデニムパンツのシンプルなコーディネートも、Tシャツをダークネイビーにするだけで秋らしいムードを取り入れることができます。
この写真は、ビッグシルエットのTシャツをデニムパンツに重ねただけのシンプルなコーディネート。スヌーピーのイラストをアクセントに、リラックス感のある休日スタイルに仕上がっています。
デニムパンツは膝から裾にかけて広がるフレアシルエット。バイカラーのデザインで外側が濃くなっているので、細見え効果も期待できます。シルバーのショルダーバッグと白いスニーカーを合わせ、軽やかに仕上げたコーディネートです。
ダークネイビーのワンピースで落ち着いた雰囲気に
ネイビーの分量を多くすると、秋らしい落ち着いたムードが強まります。
|
|
ネイビーの分量が多くなると、全体的に重い印象になりがちですが、軽やかなストラップサンダルとカゴバッグで、全身のバランスを整えています。
明るめネイビーのワンピースは着回しの幅が広がる
ダークネイビーに苦手意識がある人は、明るめのネイビーもおすすめです。
この写真は、透け感のあるシャーリング生地のVネックワンピース。体の線を拾わないゆったりとしたシルエットで、女性らしいAラインを描きます。アイロンいらずの生地なので、お手入れも簡単。リラックスした雰囲気を楽しめます。
ワンピースのインナーにタンクトップやTシャツを合わせたり、カーディガンやコートなど羽織りアイテムをプラスしたりと、着回しの幅が広がるアイテムです。
|
|
明るめネイビーのシャツでエレガントに仕上げる
同じような色合いでも、質感によって生地の表情はさまざまです。
この写真のシャツも明るめのネイビーですが、生地に光沢があるので涼やかな印象を与えます。ビッグシルエットを生かし、ボタンを3つだけ止めてラフに着こなしたコーディネートです。
ネイビーとグレーの配色は地味になりがちですが、生地に光沢があるので、シックでエレガントな印象になっています。
ダークネイビーが似合うのはパーソナルカラーのブルベ冬タイプで、明るめのネイビーが似合うのはブルベ夏タイプです。イエローベースに似合うネイビーは少ないですが、色味によって似合うものはあります。自分に似合う色を吟味したり、ボトムスでネイビーを取り入れたり、コーディネートを工夫してみてくださいね!
松本 英恵プロフィール
カラーコンサルタント歴20年。パーソナルカラー、カラーマーケティング、色彩心理、カラーセラピー、ラッキーカラー(色占い)などの知見を活用し、カラー監修を行う。執筆、メディア出演、講演、企業研修の講師など幅広く活動。近著に『人を動かす「色」の科学』。(文:松本 英恵(カラーコーディネートガイド))