キャデラック、ウェイン・テイラー・レーシングの復帰を発表。2020年以来、5年ぶりに再提携が実現

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2024年09月06日 12:30  AUTOSPORT web

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ウェイン・テイラー・レーシングが2020年のIMSA DPiクラスに投入していた10号車コニカミノルタ・キャデラックDPi-V.R
 ウェイン・テイラー・レーシング(WTR)が来季2025年にキャデラックの傘下に戻り、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権において2台体制でのファクトリープログラムを実行することが明らかになった。

 9月5日木曜に正式発表された、広く予想されていたWTRのブランドスイッチにより、インディアナポリスを拠点とするチームはデイトナ24時間レースから始まる来シーズン、計2台の『キャデラックVシリーズ.R』を北米スポーツカーシリーズの最高峰であるGTPクラス投入する。

 現在、“ウェーレン・キャデラック・レーシング”の名の下にシングルカー体制で運営されているアクション・エクスプレス・レーシング(AXR)のファクトリープログラムに追加される、新しいプログラムは“キャデラック・ウェイン・テイラー・レーシング”のバナーの下で実行される予定だ。

「キャデラック・レーシングは2025年のIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権で、ファクトリープログラムを拡大して実施できることに興奮している」と語るのは、ゼネラルモーターズのマーク・ロイス社長。

「ウェイン・テイラー・レーシングとアクション・エクスプレス・レーシングは、何十年にもわたる実績あるレーシングプログラムと技術的な専門知識を提供している。彼らのトラックでの継続的な成功を楽しみにしている」

 提携するブランドをスイッチしてもアンドレッティ・グローバルの傘下にとどまるキャデラックWTRは、今シーズン限りでキャデラックとのパートナーシップが終了するチップ・ガナッシ・レーシング(CGR)の後任チームとなる。

 GMと長年のつながりを持つWTRは、アキュラに乗り換える以前はキャデラックのプロトタイプマシンを走らせており、2017年から20年までコニカミノルタを冠した『キャデラックDPi-V.R』でIMSAスポーツカー選手権に参戦していた。

 一方、WTRが抜けるアキュラ陣営では今年6月に発表されたとおり、HRC US(ホンダ・レーシング・コーポレーションUSA)がメイヤー・シャンク・レーシングと提携し2台の『アキュラARX-06』を走らせることとなっている。

 WTRチーム代表のウェイン・テイラーは、「キャデラック・ファミリーに戻ることができて非常にうれしい」と喜びを語った。

「GMとは長年にわたってチームを組み、多くの勝利やチャンピオンシップを獲得し、素晴らしい関係を築いてきた。私たちがまとめたこの世界的なプログラムは、これ以上ないほどワクワクするものだ」

「私たちにはエキサイティングなことが待っている。今後数カ月のうちに、商業的な関係について話し合うのを楽しみにしている」

■AXRはレギュラーと第3ドライバーが変更に

 来シーズン投入される2チーム/計3台のキャデラックについては、まだどちらのチームもドライバーラインアップを明らかにしていないが、WTRの布陣はリッキー・テイラーとジョーダン・テイラー、フィリペ・アルバカーキ、ルイ・デレトラズという現在のメンバーとほとんど変わらないものと予想されている。

 一方のアクション・エクスプレスは、チームを離れるトム・ブロンクビストの代わりにF2ドライバーのフレデリック・ベスティが、シリーズ内の耐久レースカップ“ミシュラン・エンデュランス・カップ”で起用される第3ドライバーになると考えられている。

 また、アール・バンバーはピポ・デラーニの離脱後、ジャック・エイトケンの新しいチームメイトとして、ウェザーテック選手権とWEC世界耐久選手権の両方でキャデラックVシリーズ.Rをドライブする可能性がある。

 ニュージーランド出身のドライバーはSportscar365からこの件について尋ねられたが、コメントを控えた。

 AXRのチームマネージャーであるゲイリー・ネルソンは、「私たちは全員、キャデラックが彼らの象徴的なブランドを代表するために、ふたたび我々を選んでくれたことに興奮している」と述べた。

「私はモータースポーツの全キャリアを通じてGMと密接に仕事をしてきた」

「我々はいつもキャデラックで一緒に働く人々に感銘を受けてきた。2025年も引き続きアメリカの最高レベルのスポーツカーレースで、勝利とチャンピオンシップを目指すことに興奮している」

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