9月7日、2024年MotoGP第13戦サンマリノGPの2日目セッションがイタリアのミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリで行われ、MotoGPクラスの予選ではフランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)がポールポジションを獲得。スプリントレースではホルヘ・マルティン(プリマ・プラマック・レーシング)が勝利を飾った。
同大会は、ポル・エスパルガロ(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)とステファン・ブラドル(HRCテスト・チーム)がワイルドカード参戦している。なお、ジョアン・ミル(レプソル・ホンダ・チーム)は体調不良で初日は走行できず、2日目以降も治らないことから欠場を決めた。
フリー走行2回目は、アウトラップのエネア・バスティアニーニ(ドゥカティ・レノボ・チーム)にマシントラブルがありコースアウト。エンジンの故障とみられる。同セッションは1分31秒237でマルコ・ベゼッチ(プルタミナ・エンデューロVR46・MotoGPチーム)がトップタイムだった。
予選開始時の気温は27度、路面温度は33度。予選Q1はアレックス・マルケス(グレシーニ・レーシングMotoGP)が1分30秒903、ブラッド・ビンダー(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)が1分30秒908でQ2に進んだ。そのほかのライダーは1分31秒台または1分32秒台とタイムは伸びなかった。
予選Q2は、まずバニャイアが1分30秒581でトップに立つ。2度目のアタックでもバニャイアが1分30秒304と縮める。しかし、以降はタイムを縮めるライダーがおらず、バニャイアがオールタイムラップレコードでポールポジションを獲得した。
2番手は1分30秒589のフランコ・モルビデリ(プリマ・プラマック・レーシング)、3番手は1分30秒609のベゼッチ。4番手はマルティン、5番手はペドロ・アコスタ(レッドブルGASGASテック3)、6番手はQ1から勝ち上がったビンダーだ。
また、残り3分を切る前に7番手だったマルク・マルケス(グレシーニ・レーシングMotoGP)は15コーナーでスリップダウンを喫して、最終的に9番手となった。ファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGPチーム)は10番手だ。
13周のスプリントは、気温29度、路面温度42度まで上がった。バニャイアが好スタートを決めたが、マルティンがホールショットを奪って先頭に。3番手はモルビデリ、4番手はビンダー、5番手はバスティアニーニ、6番手はアコスタだ。
そのまま進み、2周目も上位の順位に変動はないが、3周目に12番手のファビオ・ディ・ジャンアントニオ(プルタミナ・エンデューロVR46・MotoGPチーム)が転倒を喫した。さらに5周目にベゼッチが転倒してVR46は2名ともにリタイアした。
その頃にはトップ3のマルティン、バニャイア、モルビデリが抜け出して、後方に1秒以上の差をつけた。7周目はマルク・マルケスがジャック・ミラー(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)をかわして7番手、9周目にはビンダーもかわして6番手に浮上する。
後半に入ると、トップのマルティンとバニャイアはワンパックだが、3番手のモルビデリが離れた。しかし、上位陣に順位変動はなく最終ラップに入る。
そして危なげなくマルティンが勝利、2位にバニャイア、3位にモルビデリが入った。4位は最後にモルビデリに仕掛けたものの抜けなかったバスティアニーニ、5位は最終ラップの最終セクターでポジションを上げたマルク・マルケス、6位はアコスタ、7位はビンダーだった。
日本メーカーではヤマハのクアルタラロが9位、ヨハン・ザルコ(カストロール・ホンダLCR)が14位、中上貴晶(ホンダ・イデミツLCR)は20位だった。
コンストラクターズチャンピオンシップでは、ドゥカティが438ポイントでトップだが、KTMが221ポイントで2番手、アプリリアが219ポイントで3番手と入れ替わった。