圧迫面接を受けた経験はあるだろうか。奈良県の50代前半の男性(企画・マーケティング・経営・管理職/年収750万円)は、「物流業界では名の知られた会社の二次面接」がそうだった。
面接の1年以上前に、その会社の人事課長と人事部長から転職サイト経由でスカウトされたが、
「その時は、両方とも何か理由をつけて辞退していた」
と明かした男性。このこと自体は面接で問題にならないだろうと思っていた。ところが……(文:長田コウ)
「内定が出たとしても辞退しよう」
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人材紹介会社経由で応募した男性は、担当者から「実質合否を決める面接で多少の圧迫面接になるかも」と聞いていた。こうして迎えた二次面接の様子を次のように振り返る。
「3人の面接官のうち1人は私の回答にケチをつけ声をあらげて怒るし、残りの2人はその(スカウトを送ってきた)課長と部長だったが、『ネットサービスにも履歴書を載せていますよね』と嫌味たらしく聞いてきた」
課長と部長は職務経歴を見て、「あの時の…」と察したのだろうと推測した男性。「課長と部長が互いに顔を見合わせながら目配せしていた」のも見逃さなかった。そのあとは経歴よりも、以前の辞退について「ねちねち聞いてきた」というから、やりづらかっただろう。
「雰囲気も重苦しくなってきていたし、声も荒げた面接官も悪い人ではなさそうだが、印象も悪い。内定が出たとしても辞退しよう」
面接中にそう心に決めた男性は、「途中から無駄な時間を過ごしている気持ちしかなかった」という。しかし、よりにもよって面接は「1時間40分」も続いたのだった。男性の話を聞く限りでは圧迫面接というより、辞退を根に持っていた面接官による仕返しだったように思えてしまうが、はたして……。
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