宇能鴻一郎さん死去、90歳=芥川賞作家、官能小説も

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2024年09月10日 13:31  時事通信社

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時事通信社

宇能鴻一郎さん
 芥川賞作家で官能小説家としても知られる宇能鴻一郎(うの・こういちろう、本名鵜野広澄=うの・ひろずみ)さんが8月28日、心不全のため横浜市内の自宅で死去した。90歳だった。札幌市出身。葬儀は近親者で行った。

 東京大大学院在学中の1962年、巨大なクジラと漁師の格闘を描いた「鯨神(くじらがみ)」で芥川賞を受賞。映画化もされた。性と死の問題から人間の本質に迫る小説を執筆し、70年代からは官能小説に軸足を移した。嵯峨島昭(さがしま・あきら)名義で「踊り子殺人事件」などミステリー小説も手掛けた。 

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  • 『味な旅 舌の旅』は当時30代とは思えぬ老成した文体で、博覧強記が発揮された名著。
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