東京都が5月に新宿・歌舞伎町に設置した若者向け相談施設で、利用者同士でひわいな行為をしたなどとして、警視庁少年育成課は10日までに、都迷惑防止条例違反(ひわいな言動)容疑で、無職新井風月容疑者(25)=千葉県八千代市大和田新田=ら男2人を逮捕した。
事件があったのは歌舞伎町の「トー横」と呼ばれる一帯に集う若者らを支援する相談施設「きみまも@歌舞伎町」。利用者が性的な言動をしたり、過剰摂取をうかがわせる市販薬の容器が発見されたりする問題行為が相次ぎ、施設側が7月、警視庁に相談していた。
新井容疑者の逮捕容疑は7月13日午後4時半ごろ、相談施設内で、複数の利用者が周辺にいる中、一緒に訪れた知人の女と下半身を触るなどのひわいな行為をした疑い。同容疑者は行為を認めたが、「何が悪いのかわからない」と話している。
施設内の防犯カメラの解析で同容疑者らが浮上。同庁は女についても調べている。
都によると、施設は相談員が常駐し、気軽に利用してもらうため、軽食や携帯電話の充電スペースなどがある。開設以降、利用者数は当初の想定をはるかに上回っており、問題行為に目が行き届きにくくなっていた。