◆ 小技を絡めて難攻不落の左腕を攻略
阪神がDeNAに快勝。甲子園7連戦の初戦を制した。
阪神は2回、DeNA先発の東克樹から梅野隆太郎のタイムリーで先制するが、4回にタイラー・オースティンと牧秀悟に連続タイムリーを許し逆転を許す。しかしその裏、阪神先発の青柳晃洋がセーフティスクイズを成功させ自援護すると、5回には森下翔太のソロで1点を勝ち越した。6回には小技を絡めてチャンスを作ると、無死満塁で近本光司がタイムリーを放ち東をKO。その後も着実に加点し、7−2で快勝した。
ここまで32試合連続クオリティスタートを達成していた東克樹を攻略した阪神打線について、10日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に解説として出演した谷沢健一氏は「今日は非常にね、ベンチの采配がきめ細かかったですね。なんとか東を攻略したいという作戦、采配が今日はしっかり当たりましたよね」と岡田采配に注目。具体的には「4回のセーフティスクイズですね。これで同点に追いつく」と打者青柳が成功させたバントを称えた。
さらに「追い込まれてからのバスターですよね」と6回無死一塁で、木浪聖也がバントの構えから一転バットを振り抜きライト前に運んだ一打から「そして続いて2球目に途中から出場した島田(海吏)が三遊間にまたバスター」と送りバントのケースを逆手に取った連続バスターで無死満塁とチャンスを広げた一手に唸っていた。続けて「ただ1点でも2点でもリードしてるから、こういう作戦が生まれてくる。そして近本に回っていくわけですね」と勝っているからこその采配だと解説しながら「東攻略のために、非常にきめ細かい策を講じていましたよね」と名将の奇策にアッパレを送った。
小技を絡めて難攻不落の左腕をマウンドから引きずり下ろすことに成功した阪神。岡田監督の熟練のタクトが冴え渡ったゲームだった。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』