●就職人気から占う今後のIT業界:
エンジニアをはじめとするIT人材は今やIT業界のみならず、さまざまな業界のDXを支える存在だ。このコーナーでは、調査会社などが発表している就職人気ランキングから、向こう数年のIT業界・IT人材動向のヒントを探っていく。
業務経験やスキルごとに平均年収はどう変わるか、日本の若手・中堅ITコンサルタントの場合は──パーソルキャリアがこんな調査を実施した。同社は業務経験やスキルを「専門知識」「顧客の業界」「案件内容」などのカテゴリーに分類。全分類の中で最も平均年収が高いのは「役職・ポジション」カテゴリーの「ラインマネジメント(組織管理)」(878万円)だった。
次いで専門知識カテゴリーの内部統制・監査(JSOX・システム監査・ISMS)」(831万円)、専門知識カテゴリーの「営業支援・SFA」(828万円)に関するスキルが続いた。逆に、最低は「顧客の業界」カテゴリーの「医療業界」(586万円)だった。
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カテゴリー別のデータも公開。例えば顧客の業界カテゴリーでは「金融業界」に関する経験(719万円)が最も平均年収が高かった。2番目は「電気・ガス・水道・エネルギー業界」(717万円)、3番目は「インターネット・広告・メディア業界」(653万円)だった。
案件内容カテゴリーでは「ネイティブアプリ(ライフスタイル・コミュニケーション)」の経験(800万円)が最も平均年収が高かった。2番目は「IT戦略・情報システム戦略」(781万円)、3番目は「プロダクト評価・選定・ベンダー選定」(766万円)だった。
調査結果は、パーソルキャリアが転職支援サービス「doda」で集めた転職情報から算出。200万件以上のデータから、業務経験が3年以上かつ社会人経験が13年未満で、東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県に住んでいる人材の情報をまとめ、8月末に発表した。
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