Q:一人暮らしで年金生活。孤立死が心配です
「60代一人暮らし。年金生活で、働いていません。今は身のまわりのことに不自由していませんが、将来、孤立死が心配です。親戚や友達はいません。何か対策はありますか?」(65歳)A:自治体の見守り事業、民間の見守りサービスなどがあります
日本は少子高齢化社会となりました。孤立死を心配している一人暮らしの高齢者はとても多いです。生活をする上で誰ともかかわらない、コミュニケーションをとっていない「孤立状態」に陥ってしまうことが大きな原因です。対策としては以下のようなものがあるのではないでしょうか。1. 市区町村での見守り活動を利用する
自治体によっては福祉スタッフが高齢者の見守り活動を行っています。また社会福祉協議会も見守り活動を行っているようです。2. 民間の会社が行う見守りサービスを利用する
郵便局員や宅配の配達員による、安否確認サービスがあります。3. 民間企業のお弁当や食品の宅配サービスを利用する
宅配と同時に安否確認もしてくれるサービスがあります。
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4. セキュリティ会社などの人感センサーを使った見守りサービスを利用する
家の中に人感センサーを設置し、安否確認を行うサービスがあります。また、自治体や民間のサービスを利用する以外に、そもそも地域の活動やラジオ体操等に参加しておくことなども大事です。知り合いや友達を作っておくことで、何かのときに助け合うことができますよね。
また、少しでも働くことができるのであれば、シルバー人材センターに登録してみる方法もあると思います。社会に参加することで知り合いが増え、孤立を防ぐことができます。体力に自信がなくても短時間の仕事もありますので、登録時に相談してみてはいかがでしょうか。
一番大切なことは、まわりの人と会話をしたり、地域のコミュニティに積極的に参加したりすること。人付き合いが苦手であっても、少しでも人とかかわっていきましょう。
監修・文/深川弘恵(ファイナンシャルプランナー)
都市銀行や保険会社、保険代理店での業務経験を通じて、CFP、証券外務員の資格を取得。相談業務やマネーセミナーの講師、資格本の編集等に従事。日本FP協会の埼玉支部においてFP活動を行っている。
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