◆ 「ジャイアンツとしてはいい勝ち方をしましたね」
巨人が広島に逆転勝ち。首位攻防戦に連勝し、ゲーム差も3に広げた。
巨人先発のフォスター・グリフィンは、4回と6回ともに堂林翔太に打点を挙げられるが、6回を2失点とゲームメイクに成功。しかし巨人打線は広島の先発・アドゥワ誠の前に二塁を踏めず、後を受けたテイラー・ハーンにも抑えられ無得点のまま9回へ。
だが満を持して登場した広島の守護神・栗林良吏を攻め、連続四球とヒットで無死満塁のチャンスから、吉川尚輝は死球、岡本和真はタイムリーでまず同点。続くココ・モンテスも押し出し四球を選び試合をひっくり返した。その後も攻撃の手を緩めない巨人打線は、この回一挙9点を奪い、最終回で大逆転勝利を手にした。
9回だけで6安打、4四死球でビッグイニングを作った巨人打線に関して、11日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に解説として出演した斎藤雅樹氏は「やっぱりもう何と言っても9回のジャイアンツの攻撃が凄すぎたというところ」とアッパレ。ただ「栗林も本調子ではなかったことはもう間違いないんですが」と前置きしつつも「それでも全く止めることができないほど、ジャイアンツが繋いで繋いでフォアボールをもらったり、ヒットを打ったというところでね。決して大きい当たりはなかったですけども、逆にそれがどんどん繋ぐいい材料になったのかなという感じはしました」と打線が線になったことが大量得点の要因だったと主張した。
その中でもベテランの坂本勇人と、4番の岡本和真の働きには「やっぱり彼らが打つとね、当然盛り上がるし、それにつられて若手も打ってね、ベテラン長野(久義)もね、みんな打ったんで。ジャイアンツとしてはいい勝ち方をしましたね」とOBとして目を細めた。
苦手のマツダスタジアムでの大逆転勝利は、優勝へ向けての大きな1勝となりそうだ。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』