回転寿司チェーン「くら寿司」(本社・大阪府堺市)は12日、大阪市内で記者会見を開き、2025年「大阪・関西万博」への出店概要を発表。「回転ベルトは、世界を一つに。」をコンセプトに掲げた“くら寿司史上最大の店舗”になると明らかにした。
【画像】広々!“くら寿司史上最大の店舗” 木目調の客席
万博会場の西に位置し、未来の都市をイメージする「フューチャーライフゾーン」に「大阪・関西万博店(仮称)」を建てる。計画では、同社史上最多・最多の座席338席、約135メートルの回転ベルトを設置。席数は台湾・高雄時代大道店の288席を、ベルトの長さは東京・銀座店の123メートルを、それぞれ上回る。
持続的な水産資源の活用など“スシテナブル”(寿司+サステナブル)を意識し、外装素材に廃棄予定の赤貝の貝殻・約33.6万枚や、海藻から作る糊などを使用する。店内は、木のぬくもりが感じられる上質なジャパニーズモダンな空間としつつ、同社が開発してきたAIやICT技術などを生かし、世界最先端の回転寿司体験を演出する。
メニューでは、低利用魚の積極活用のほか、オーガニックフィッシュ、代替ミートなども提供予定。あわせて「回転ベルトは、世界を一つに。」を軸に、万博に参加する世界各国・地域のシンボリックなオリジナルメニューを考案し、レーンに流す構想を披露した。
くら寿司取締役広報宣伝・IR本部長の岡本浩之氏は、回転寿司が1970年大阪万博をきっかけに認知されたことを触れ、「“回さない回転寿司”などとよくわからない言葉がもてはやされているが、回転寿司ですから回転してこそ。回転寿司の楽しさを実感していただき、そこに世界の料理も流れる、楽しい食体験を実感していただきたい」とアピール。
世界の料理については、大使館などとも連携して開発を進めているとし「アンゴラの料理を食べたことありますか?」と問いかけ、自信の笑み。食を通じて「世界に興味を持っていただきたい」と万博ならではの取り組みに意欲を示し、ミャクミャクと2ショットに収まった。