前回からの続き。私はサトミ。先日、中2の息子・ユウが部活停止処分を受けていたことを知りました。しかもその理由が、ある女の子からの告白を断っただけで、イジメ問題として処分されたというのです。担任であり、顧問のマツダ先生に経緯を聞きましたが、はっきりとした言葉は聞けず、学校として苦慮した案件であることだけは伝わりました。しかし、だからといってユウが被害にあっていい話ではありません。しかも、マツダ先生はユウには「来年の試合もあるから」とまで言い出し、ユウが傷ついていることをまったく考えもしていないようなのです。これは親として黙ってはいられません。
きっとユウは貧乏くじを引いたような状況になっているのでしょう。親として悔しくて悔しくてたまりません。もう時間は戻らないのです。こうなってしまったことは悔しいですが、これ以上学校に何かを言っても、先生方を困らせるだけでしょう。なにより、私以上に悔しい思いをしているのはユウ自身のはずです。
話し合いが終わり、家に帰ろうとすると、校庭の片隅で自主練習をしているユウの姿が見えました。私はユウに駆け寄ります。
学校と話をすると伝えたときは「もういいよ」と気乗りしていなさそうだったユウですが、すぐに「先生、なんだって?」と聞いてきたあたり、話し合いの結果が気になっていたのでしょう。
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今回は人生で出会う理不尽のなかのひとつで、ちょっとした事故にあったようなものなのかもしれません。ただ、それによって友人たちとのかけがえのない時間を奪われてしまったことだけが、本当に残念でなりません。
後日、先生からしっかりと謝罪を受けたユウは、少し気持ちが軽くなったようです。ただ、まだ女の子全般に対して複雑な気持ちが残っているようです。
しかし、恋愛には素晴らしい面もあります。私は親としてユウの心に寄り添いながら、いつかユウが一歩踏みだせるようなタイミングがあれば、サポートしていきたいと思っています。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・今淵凛 作画・おんたま 編集・みやび
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