通帳は窓口で穴を開けてもらう
通帳での入出金は基本的にATMで行うことになっており、通帳の更新もATMで行う人が多いと思います。しかし、以前は窓口で通帳の更新をすると、担当者が使用済みの通帳を専用のパンチで穴を開けて返却していました。このパンチは今もなお置いてある店舗がありますので、たとえATMで通帳を更新をした場合であっても、窓口やロビーの担当者に申し出て、穴を開けてもらうとよいでしょう。穴を開けない場合には、最低限、磁気の部分に2カ所以上ハサミを入れて処分するようにしてください。金額が記載されている通帳の部分にも、ハサミを入れて処分するようにしましょう。
なかには通帳を燃やしてしまうという人もいます。燃やすのはよいのですが、火の取り扱いには十分に注意してください。
キャッシュカードはハサミを入れて処分する
磁気エラーになっている古いキャッシュカードは、そのまま捨てても問題はないと考えている人もいるかもしれません。しかし、状態によって磁気エラーは、ほんの数秒で復活させることができたりもします。
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銀行での取引関連書類や品物は、個人情報がつまった重要なモノです。そのまま捨てるのではなく、ハサミを入れるなどして、自分の情報を漏らさないように対処することが必要です。
取引明細は銀行の専用ボックスで処分する
取引明細を処分する場合、銀行のATMにある専用にボックスに入れて処分するという方法が手軽で、情報が漏れる心配もなく安全です。しかし、コロナ禍を経て、銀行のATMにある専用にボックスの利用ができない場合もあります。銀行の専用ボックスが使えないなど、自身で処分する場合は、シュレッダーなどで細かくカットすることをおすすめします。シュレッダーがないなら、手でもハサミでもよいので、細かくして処分するようにします。
ここで取り上げている3つは、いずれも個人情報に深く関連しており、多くの人が知られたくない情報のひとつではないでしょうか。これらの情報が漏れることで、犯罪にも巻き込まれてしまう可能性もあります。処分するときには、危機感を持ち、確実に処分するように心がけましょう。
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金融機関勤務を経てFP(CFP、1級FP技能士)を取得。独立系FPとして、各種相談業務やセミナー講師、執筆活動などを行っている。金運アップやポジティブお金など、カラーセラピーと数秘術を取り入れたアドバイスも得意。
(文:飯田 道子(ファイナンシャルプランナー))