元フランス代表MFクロード・マケレレ氏が、ギリシャ・スーパーリーグ(ギリシャ1部リーグ)のアステラス・トリポリスの新監督に就任する模様だ。フランスメディア『レキップ』が12日に報じている。
ギリシャ・スーパーリーグは既に開幕しており、アステラス・トリポリスは第3節終了時点で1勝1分1敗という成績を記録。現在は5位につけている。だが、クラブは第3節が終了した直後の今月3日、セルビア人指揮官のミラン・ラスタヴァツ前監督との契約解除を発表。監督の座が空席となったなか、インターナショナルマッチウィークに突入していた。
今回の報道によると、アステラス・トリポリスはラスタヴァツ前監督の後任としてマケレレ氏にオファーを提示し、これが受け入れられたという。マケレレ氏は現地時間の12日の飛行機でギリシャに向かっており、契約締結は間近に迫っている模様だ。なお、契約期間は2024−25シーズン終了時までのおよそ1年間だと報じられている。
現在51歳のマケレレ氏は現役時代、レアル・マドリード、チェルシー、パリ・サンジェルマン(PSG)など国内外の複数クラブで活躍した。レアル・マドリード時代には、“銀河系軍団”と謳われた攻撃特化型のチームにおいて、欠かせないハードワーカーに君臨。陰からチームを支え、2000−01シーズンのラ・リーガ制覇や2001−02シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)優勝など、数々のタイトル獲得の原動力となった。ベテランとなってから加入したチェルシーでも、主力としてプレミアリーグ初優勝を含む2004−05シーズンからの2連覇に大きく貢献。フランス代表としても国際Aマッチ通算71試合出場を記録しており、FIFAワールドカップ、EUROともに2大会連続で出場した。
現役引退後は指導者に転身し、現役生活のラストイヤーを過ごしたPSGでアシスタントコーチに就任。2014−15シーズンにバスティアで自身初の監督に就任すると、以降はモナコでテクニカルダイレクター、スウォンジーでアシスタントコーチを歴任し、2017−18シーズン途中からは再び監督としてオイペンで指揮を執る。2018−19シーズン限りで退任した後は、古巣のチェルシーでアドバイザーを務める傍ら、国内では解説者としても活躍していた。