巨人が広島に快勝。首位攻防戦をスイープで飾り、優勝へ向け大きく前進した。
巨人は3回、ここまでパーフェクトに抑えられていた広島先発の床田寛樹から、4安打と相手のエラーを絡めて3点を先制。援護を受けた巨人先発の戸郷翔征は6回まで無失点でゲームを作ると、リリーバーも広島打線にホームを踏ませぬ好投を披露。すると最終回には丸佳浩に2ランが飛び出し、5−0で完勝した。
先発の役割を果たし11勝目をマークした戸郷のピッチングに、12日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』でMCを務めた野村弘樹氏は「堂林を三振、そしてそのあとの末包も三振で0で切り抜けたというこの回ですね」と6回の1死満塁のピンチを連続三振で凌いだシーンに着目した。
なかでも「特に末包には全球フォークボールじゃないですか。そしてフルカウントからでもフォークボール」と極端な配球にフォーカスすると、解説として出演した平松政次氏は「我々の頃って、フォークボールっていうのは1試合で20球ぐらい投げればよく投げたというぐらいでしたけど」と主にウィニングショットとして使っていたと解説。そのうえで「今はもう何でもフォーク。それが自分の得意なボールなので、もし使って打たれても悔いを残さないというところで、キャッチャーの大城もサイン出したんでしょうけども、本人も満足して納得して投げたフォーク。そしてキレも良かったというところ」と最高の結果を残した配球を称えた。
もう一人の解説者の仁志敏久氏は「この場面なんですけども、バッターとして見ると来そうな可能性があるものは全部考えなきゃいけない。だから、3−2から手が出ちゃうっていうのは、可能性がすごい広がっちゃうので、なんとかしようとしちゃうんです」と打者目線で末包がフルカウントからのボールになるフォークを振りに行く心理を分析した。
最後に野村氏が「あそこはもうとにかく長打を許されない場面なんで、徹底してフルカウントからでもうボールに投げ切れた、戸郷の勝ちということですね」とポイントとなった場面を総括した。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』