環境ストレスが生殖機能・能力に対して与える影響
9月4日、デンマークの研究チームは、「BMJ」にて、道路交通騒音や大気汚染による環境ストレスが不妊リスクを高めると発表した。
長期に亘って道路交通騒音や微小粒子状物質(PM2.5)に晒されることにより、不妊リスクが増すという。
道路交通騒音・大気汚染と不妊における関係性
研究チームは、デンマークにて2000年から2017年の期間、デンマーク在住の男性526056人と女性377850人(30〜45歳、子供2人以下)を対象に前向きコホート研究を行い、道路交通騒音・大気汚染と不妊における関係性について調査した。
環境ストレスが生殖能力・機能に対して与える影響を分析したところ、PM2.5平均曝露量(5年間)と男性不妊に強い関連性が示された。PM2.5曝露量が2.9 µg/m3増えるごとに男性の不妊リスクが増したという。一方、PM2.5曝露と女性不妊において関連性は確認されなかった。
また、35歳以上の女性ならびに37歳以上の男性では、道路交通騒音が不妊リスクを高める要因となった。なお、35歳未満の女性、37歳未満の男性では、道路交通騒音と不妊における関連性は報告されなかった。
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これより、道路交通騒音・大気汚染による環境ストレスは、男性ならびに女性の生殖機能・能力に対して悪影響を及ぼすといえる。長期的なPM2.5曝露は男性不妊のリスク因子となり、道路交通騒音によって35歳以上の女性ならびに37歳以上の男性の不妊リスクが増す。
(画像はthe BMJより)
the BMJ
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