童謡「ちいさい秋みつけた」等で知られるコーラスグループ、ボニージャックスの鹿嶌武臣(かしまたけおみ)さんが12日夕方ごろ、脳幹出血のため亡くなったことがわかった。90歳。
【写真】3人で活動していたボニージャックス 『ORICON NEWS』の取材にマネジメントを手掛けるNPO日本国際童謡館の高田真理理事長が対応した。7月26日に救急病院に搬送され入院したが、その後症状がよくなったことから一般病棟へ転院。しかしまた症状が悪くなったと説明。「ご家族もびっくりされている」と話した。
葬儀については「いまご家族で相談されているところ」としている。
ポニージャックスは1958年、早稲田大学「グリークラブ」出身の西脇久夫、大町正人、鹿島、玉田元康の4人で結成。レパートリーは世界各国の民謡、歌曲、黒人霊歌、ジャズ、ポピュラ−ナンバーなど幅広く、5000曲以上の楽譜を保持していた。その中心として日本歌曲、抒情歌、民謡、童謡などを歌い続け、「ボニージャックス・トーン」と呼ばれる美しいハーモニーと清潔で明快な歌い方で知られるようになった。1962年に日本レコード大賞童謡賞、83年に日本レコード大賞企画賞を受賞。99年には日本レコード大賞功労賞を受賞した。
2011年に大町さん、21年に西脇さんが死去。現在は玉田と、新加入した吉田秀行の3人で活動していた。鹿島さんは1934年1月1日、京都府舞鶴市生れ。バリトンを担当した。