国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)は、おもてなしの意思表示マークを活用した実証実験「I'm Omotenable! プロジェクト」を10月より実施する。
TOEIC Programを実施するIIBCでは、毎年10月19日を「TOEICの日」と制定し、英語に触れ、楽しさを感じていただけるような機会を創出すべく、毎年施策を実施してきた。
2024年の「TOEICの日」は、訪日外国人観光客が集まる団体等と連携し、「日本語が話せず、困りごとを抱えた訪日外国人観光客」とおもてなし事業者に限らず「英語に自信はないけれど積極的におもてなしに携わりたい人々」を、インバウンド需要が高まる街中でマッチングすることで、持続可能な観光地域づくりの一助を担っていくことを目指した実証実験「I'm Omotenable! プロジェクト」を行う。
本プロジェクトでは、英語に自信はないけれど積極的におもてなしに携わりたい人を募集。TOEIC Bridge L&Rを受験後、おもてなしの心を表す意思表示マーク「オモテナブルマーク」を着用し、観光エリアで訪日外国人観光客が話しかけやすい状況をつくることで、両者のマッチングを促進するという。
Omotenable(オモテナブル)とは、「おもてなし」+「できる」+「サステナブル」を組み合わせた造語で、「おもてなしがしたい!」という気持ちが連鎖していってほしいという思いから作成された。
今回のプロジェクトに際し、同協会は2023年8月29日〜9月2日の期間、全国の20〜50代男女501名を対象に調査を実施。本調査では、約8割が「ここ1〜2年で訪日外国人観光客を見かける機会が増えた」(77.6%)と回答。
また、51.3%が「訪日外国人観光客から声をかけられたことがある」ことが判明し、日常生活の中で訪日外国人観光客へのおもてなしの場が増えていることがわかった。
英語がどの程度得意か尋ねたところ、約7割が「英語が苦手」(70.2%)であると回答した。一方で、77.6%が「訪日外国人観光客へおもてなしをしたいと思っている」ことに加え、「楽しんでもらいたい」「日本の魅力を感じてもらいたい」などといった、訪日外国人観光客を思いやり気遣う、おもてなし精神が感じられる回答がみられた。
本プロジェクトの実施時期は2024年10月中旬頃、実施エリアは訪日外国人観光客が訪れる都内近辺の観光エリアを予定している。(MN ワーク&ライフ編集部)