日本バドミントン協会は13日、10月15日開幕のデンマーク・オープンに出場予定だった五十嵐(旧姓東野)有紗(28=BIPROGY)桜本絢子(29=ヨネックス)のエントリーに不備があったと発表した。
協会のエントリー作業に誤りが発生し、各所属先へのリスト共有においても一部の所属先への送付に漏れがあった。2人は同大会の出場を見送ることとなった。
この日の発表前には、故郷の岩見沢市役所で岩見沢市スポーツ栄誉賞を受賞した五十嵐がエントリー漏れに言及。「こういうことがないようにと、何回も言ってるんですけど…」と苦言を呈した。その数時間後に日本協会から正式発表となった。
選手の声によって問題が先に明るみに出たため、協会の対応が遅かった面は否めない。同協会の広報担当は今月6日以降にエントリー不備が発覚したといい「事案が発生し、どう選手をケアするのかなども含めて、所属先とも話をしていた。早く対応しようと進めてきた」とし、当該選手が声を上げたことと協会発表のタイミングの関連性を否定。ただ「ミスはミス。申し訳ない」とし、当該選手を代替大会へ派遣できるように調整する方針だという。
昨年7月にも同協会のビザ発給に関する申請不備により、女子シングルスの大堀彩(27=トナミ運輸)がカナダ・オープンへ出場できない事態が起きていた。協会の広報担当は「昨年はビザの発給に関する不備だったため、今回と同じケースとは言いがたい面もある」としつつ「全体のフローを見直して、対策していく」と話した。
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◆日本協会の申請不備
▼16年2月 07年から毎年4月に実施していた大阪国際チャレンジが、手続きミスにより開催できなくなった。開催申請の締め切り変更に気付かず、4カ月の手続き遅れとなったため。
▼22年8月 ジャパン・オープンに出場予定だった混合ダブルスの緑川大輝、斎藤夏組のエントリー時、斎藤を、当時同じ所属先の元代表で女子シングルスの姉・栞で誤登録。同ペアは大会に出場できなかった。
▼23年7月 カナダ・オープンで、女子シングルス大堀彩の入国手続きで協会側にミスがあり欠場。協会が代表選手の入国手続きをオンラインで行った後、大堀に健康診断の書類を追加提出するように求められていたが、見落としていた。
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