立民代表選、世代間争いも=ベテラン復帰に期待と懸念

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2024年09月14日 08:01  時事通信社

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立憲民主党代表選に立候補し、日本記者クラブ主催の討論会を前に写真に納まる(左から)野田佳彦元首相、枝野幸男前代表、泉健太代表、吉田晴美衆院議員=7日、東京都千代田区
 立憲民主党代表選(23日投開票)は世代間争いの側面もある。党源流の旧民主党時代に要職を歴任した野田佳彦元首相(67)と枝野幸男前代表(60)が、「民主党カラー」が比較的薄いとされる泉健太代表(50)に挑む構図。衆院当選1回の吉田晴美衆院議員(52)も参戦し、ベテラン復帰の是非も論点となっている。

 党内は、民主政権の指導部メンバーだった小沢一郎衆院議員ら「第1世代」、1993年以降に初当選した野田、枝野両氏ら「第2世代」、2000年以降に初当選した泉氏ら「第3世代」などに分けられる。泉氏は当選8回と議員歴こそ長いが、民主政権では内閣府政務官を経験した程度だ。

 泉氏は21年、枝野氏から立民代表のバトンを受け取り、執行部の「世代交代」を果たしたが、党勢低迷に苦しんだ。12日夜のBS11番組で「最も厳しいこの3年間、党を担い再生させてきた。先輩たちが代表選に出たくなる環境をつくってきた」と自負。代表の座を狙う野田、枝野両氏への対抗心をあらわにした。

 野田氏は民主政権の最後の首相。当初は「昔の名前で出るのはよくない」と出馬に慎重だったが、かつて敵対した小沢氏の支援も受け、首相再登板を目指す方針に転換。「外交、財政、国の基本について実務で分かっている」と経験を売りにする。枝野氏も「与党(民主党)の幹事長、官房長官、経済産業相。首相を務めるに必要な経験は十分に積んだ」とアピールする。

 4人の中で最年長の野田氏は「一番刷新感がない候補者」と自虐的な冗談を飛ばし、代表に就任すれば中堅・若手を要職に登用する考えを重ねて表明。吉田氏は「永田町に染まっていない1期生」だと訴えているが、推薦人には菅直人元首相らベテランも名を連ねた。

 次期衆院選を控え、党内には「安定感」を求める声がある一方、世代交代に逆行することへの懸念もある。党関係者は「『昔の顔』に戻ることが本当にいいのか。民主党時代から若手を育てるのが下手だ」と漏らした。

 

 ◇主な立民議員の世代

【第1世代】

 小沢一郎衆院議員(82)

 菅直人元首相(77)

【第2世代(初当選1993年以降)】

 安住淳国対委員長(62)

 枝野幸男前代表(60)

 玄葉光一郎元外相(60)

 野田佳彦元首相(67)

【第3世代(同2000年以降)】

 泉健太代表(50)

 小川淳也前政調会長(53)

 長妻昭政調会長(64)

 西村智奈美代表代行(57)。 

このニュースに関するつぶやき

  • 自民も野党も上の世代がいつまでも居付いて役職独占しちゃうからな。結局、若い世代が経験不足な未熟さを露呈しちゃってるように見えるわ。やはり、こういうのって場数でしょ。
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