子どもの学校行事のなかでも、運動会(体育祭)や文化祭はとくに注目度の高いイベントです。仕事をしているママもその日は休むなど、張り切って準備をすることもありそうですね。
しかし園児〜小学生くらいまでならともかく、わが子が高校生になるとどうでしょう? お子さんが高校生になって初めての文化祭・体育祭を迎えるママから、ママスタコミュニティに質問があがりました。
親が来るのを嫌がらない?今どきの高校生事情
『高校の文化祭や体育祭って、親は見に行くもの? 行きたいけど、自分が高校生だった頃は親が来ていなかった気がする。わが子の高校にはママ友もいないので、どんな感じかもわからなくて』地元に通う場合が多い中学校までとは違い、高校では知り合いのママ友がひとりもいないこともあります。仮に見に行ったとして、保護者の姿がほぼ見当たらなかったら……? 気まずい思いをしそうです。
『めっちゃ盛り上がるし、親も当たり前に見に行くよ。文化祭で出店をするクラスはアカウントを作って、親のSNSにもアピールしてくる』投稿者さんの不安を吹き飛ばすように、コメント欄の大多数を占めたのが「行く」派の声でした。「うちの子の高校では、体育祭は保護者の観戦NG」などそれぞれの学校によって制限はあるようですが、そうでなければ「親が見に来るのは当たり前という雰囲気」という声が多数。
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『今の子たちって、高校生でも親が来ることを全然気にしないよね。びっくり』「これも時代の変化かな」という声もありました。たしかに最近は街を歩いていても、その年頃の親子を見かける機会がごく普通にあります。”親と一緒”を嫌がらない子が増えているのかもしれません。子どもが親のお財布を期待しているという理由はあるにせよ、一緒に行動することへの抵抗感はかつてほどないように感じます。
「自分の頃は保護者はいなかった気もするけど、友達とはしゃいでいて気にしていなかっただけかも(笑)」という推測もありました。当時の記憶が薄いのは、親のことなどまったく気に留めていなかったせい……かも?
『うちも中学生の頃は恥ずかしいのか、嫌がっていた。でも、高校生になったらそういうのがなくなったよ』高校生ともなれば、反抗期をひと山超えた子もいるようです。このあたりの成長度合いは、子どもによってそれぞれですね。コメント欄では少数だった「行かない」派の理由は、やはり「子どもが恥ずかしがるから、嫌がるから」というものが主でした。
見に来ているのは親だけじゃない。親族一同に、ご近所さんも?
ただ、小学校の行事のような感覚で観覧に行くと、想像を大きく裏切られるかもしれません。なぜなら高校は、園や小学校に比べ規模が大きい=生徒の数も多い場合が一般的。わが子の活躍を写真や動画に収めたくても、そもそもわが子がどこにいるかさえわからないことも。「本人には会えなかった」「わが子と会うこともなく、ただ端っこで見ていただけ」というコメントもちらほらありました。どこにいるかは認識できても、お友達に遠慮して声をかけない親も多そうです。
『祖父母も連れて観覧に行った。ドーム会場だったから豆粒にしか見えなかったけど、途中で「おばあちゃんたちに声かけに来て!」とLINEしたら、すぐに会いに来たよ』
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『来ていたのは多い順に、他校の友達、近隣の小学校の子どもたちとその親御さんたち、入学希望の中学生たちとたまにその親御さん、在校生の親(とくに1年生)。あとはご近所のご老人たち、OBOGも!』ママパパはもちろん、おじいちゃんおばあちゃん、家族以外にもたくさんの来場者がある学校も。「文化祭は保護者だけでなく、関係者以外も来校OKだった」という報告もありました。志望校の見学を兼ねて訪れる中学生も少なくないようです。ちなみに冷房が効いた体育館やドームなどで行う体育祭は、快適に観覧できるためとくに部外者の来場が多いとか。
わが子の勇姿を見られる残り少ないチャンス!有意義に使おう
投稿者のお子さんの高校はどれだけ保護者の来場があるか不明ですが、少しでも行ってみたいと思うのなら迷う必要はないのでは? 訪れてほぼ来場者がいないことがわかれば、サッと帰ればいいだけです。ひとりのママ友もいない状況なのですから、誰の保護者かもバレません。
『高校生にもなったら親が見るイベントなんて、もうそんなにあるものじゃないよ』わが子の勇姿を眺められる機会が、この先どれだけあるでしょう? 残り少ないチャンスです。
『体育祭は3年生のときだけ行った。ひとり観戦だったけど、楽しかった。盛り上がっている娘を見るのが幸せだなって、しみじみ。ひとり観戦のママもけっこういたよ』「今しかない姿だもんね。家じゃ見せないハジけた笑顔を見られただけでも、行ってよかった」とコメントを寄せてくれたママも。この方のお子さんの高校では、各クラス男女別に衣装を揃え、アイドルのようなダンスを披露してくれたのだそう。「みんな本気で取り組んでいるから、見ているこちらも青春を感じられた」と教えてくれました。運よくわが子を発見できたら、青春真っ只中のステキな姿を目にできそうです。
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文・鈴木麻子 編集・千永美 イラスト・Ponko