『ジョーカー』 待望の続編『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』が間もなく公開。その前に、前作の『ジョーカー』が9月13日(金)から期間限定で緊急公開される。
この度、心優しき孤独な男が悪のカリスマ《ジョーカー》へと変貌を遂げるまでが描かれ、世界的な社会現象を巻き起こした前作『ジョーカー』をふり返る。(※以下、『ジョーカー』(19)のネタバレを含みます)
物語の主人公は、コメディアンを夢見る孤独だが純粋で心優しい男アーサー・フレック。「笑いのある人生は素晴らしい」と信じ、緊張したり感情が高ぶると発作的に笑い出してしまう病気を抱えながら、都会の片隅でピエロに扮した大道芸人をしながらドン底から抜け出そうともがいていた。
自宅で年老いた母親の世話をしたり、アパートの隣の部屋に住むシングルマザーのソフィーに心惹かれながらその日暮らしの生活を送っていたアーサーは、ある日地下鉄の車内で酔っ払いのエリート証券マンたちに絡まれ、衝動的に彼らを拳銃で殺してしまう。
この事件は、深刻な貧困と犯罪が蔓延る不安定な社会にセンセーショナルなニュースとして広まり、貧困層の間でピエロのマスクが抗議運動のシンボルとなっていく。
始めこそ罪悪感に苛まれたアーサーだが、貧困層を中心にアーサーを“格差社会を破壊する救世主”であるかのごとく崇めるムーブメントが広がり、富裕層に暴力で反抗することが彼の中で正当化されていく。そして、“悪のカリスマ”ジョーカーへと変貌を遂げていく…。
第92回米アカデミー賞で最多11部門にノミネートされ、主演のホアキン・フェニックスが主演男優賞を受賞した『ジョーカー』。世界興行収入は1,500億円を超え、公開当時、R指定映画史上歴代最高記録を樹立した。
トッド・フィリップス監督は前作の成功について、「前作が扱ったテーマは当時の社会にとってかなりタイムリーだったからだと思います。前作の序盤でアーサーが『狂っているのは俺か?それとも世の中?』と言うのですが、映画の最初の方ではアーサーが狂っているのだと感じる人が多いのではないでしょうか。そしてそのまま映画を観ていると、『いや、もしかしたら私達も皆そうなのかもしれない』という感覚を覚えてくる」とふり返る。
続編製作にあたっては、主演のホアキン・フェニックスと何度もディスカッションを重ねたという。「映画の大枠やテーマについて話すのは通常の映画を撮るときにすることで、今回は作品構造についてはあまり話しませんでした。続編ではあるけれど、キャラクターについてもそこまで話すわけではありませんでした。なぜら、彼はその全てを知っていたから。なので、もっと深いテーマや共鳴するもの、あるいは少なくともどこに向かってほしいと望んでいるのかについて話し合いを重ねました」と明かしている。
『ジョーカー』は9月13日(金)より全国のIMAX、Dolby Cinemaにて期間限定公開。
『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』は10月11日(金)より全国にて公開。
『ジョーカー』TM & (c)DC. Joker(c)2019 Warner Bros. Entertainment Inc., Village Roadshow Films (BVI) Limited and BRON Creative USA, Corp. All rights reserved.
【初回仕様】ジョーカー アルティメット・コレクターズ・エディション<4K ULTRA HD&ブルーレイセット>(2枚組/豪華封入特典付)
10月9日(水)より発売開始
価格:8,580円(税込)
発売元:ワーナー・ブラザース ホームエンターテイメント
販売元:NBCユニバーサル・エンターテイメント
TM & (c)DC. Joker(c)2019 Warner Bros. Entertainment Inc., Village Roadshow Films (BVI) Limited and BRON Creative USA, Corp. All rights reserved.
(シネマカフェ編集部)