自民党総裁選に出馬した茂木敏充幹事長は13日、時事通信などのインタビューに応じ、自身が勝利して首相に就任すれば学校給食の無償化に取り組みたいとの考えを示した。やりとりは次の通り。
―いつから首相の座を意識し始めたか。
政治家になってトップを目指すというのは内心ではあったと思うが、課題に集中して取り組んできたので意識する余裕がなかった。ここ数年、仲間から期待の声が寄せられ、徐々に意識するようになった。
―尊敬する政治家は。
ルビコン川を渡った(ジュリアス・)シーザー。それから私は地方の生まれだから(日本)列島改造論をやった田中角栄元首相だ。
―総合経済対策の早期策定を公約した。
物価高を乗り越えることが一番重要だ。特に支援を必要とする個人や企業に(行き届くよう)めりはりを付けた対策を大胆に打っていきたい。
―少子化にどう取り組むか。
基本的には今進めている子育て支援策を継続したい。全国を回る中で一番よく聞く声は学校給食の無償化だ。しっかり実現したい。
―「増税ゼロの政策推進」に反対論もある。
公約に掲げた以上、必ず実現する。防衛力強化と少子化対策はしっかり進めながら、経済成長による税収アップと税外収入の増加で財源は十分確保できる。古い財務省的発想から転換し、日本の未来をつくっていきたい。
―税収が増えなければ増税もあり得るか。
少なくとも私が政権を担っている間、財源が確保できれば(防衛増税などの)停止を続けたい。
―北方領土問題をどう解決するか。
基本方針は全く変わっていない。高齢になった元島民の切実な気持ちに応えたい。特に北方墓参事業の再開を引き続き求めたい。