自民党総裁選(27日投開票)に出馬した9候補は14日、名古屋市内でそろって街頭演説し、地方遊説をスタートさせた。候補者乱立で党員票の重みが増すことを意識し、各候補は演説会や公開討論会で自身の訴えを浸透させたい考えだ。
総裁選に立候補しているのは高市早苗経済安全保障担当相(63)、小林鷹之前経済安保担当相(49)、林芳正官房長官(63)、小泉進次郎元環境相(43)、上川陽子外相(71)、加藤勝信元官房長官(68)、河野太郎デジタル相(61)、石破茂元幹事長(67)、茂木敏充幹事長(68)。各候補は経済や外交・安全保障、防災など、自身が政権を担った場合に注力する政策を口々に聴衆にアピールした。
会場では米国のトランプ前大統領銃撃事件などを受け、厳戒態勢が敷かれた。聴衆のエリアは柵で囲まれ、金属探知機などによる検査を待つ長い列ができた。今後、演説会や公開討論会は15〜20日に、福島市や金沢市、那覇市、東京都内などで予定されている。
自民党総裁選の演説会場で行われた手荷物検査=14日午後、名古屋市中区