【写真】海賊、ピエロ、レディも! “超リアル”な闇の使者一覧
■音を立ててはいけない“呪いの館”
今回開催される「ホーンテッド・ハロウィーン」の舞台となるのは、ハウステンボスの最奥エリアにあるパレス・ハウステンボス。17世紀にオランダ・ハーグの森に建てられ、現在はウィレム=アレクサンダー国王がお住まいになっている宮殿を再現した建物で、普段は18世紀に設計されたものの実現しなかった“幻の庭園”を蘇らせたバロック式庭園の散策や、美術館での企画展などを楽しめる。
まずは日中から参加可能なウォークスルー型のホラー・メイズアトラクション「ミッション・イン・サイレンス〜呪いの人形〜」へ。今年はストーリーを一新しており、ゲストは宮殿内に彷徨う亡霊に見つからないように、人形の呪いを解く方法を探し、数百年前から消息不明の少女を見つけなければならない。仄暗い宮殿内は一歩入った瞬間から「ヤバい」と感じるほどの怖さ。筆者は極度のビビリのため、最初の部屋の時点で少し腰が抜けた。
本企画の面白いところが“音を立ててはいけない”というポイント。宮殿内にいる亡霊たちは人間が出す音に反応して追いかけてくる。それならば「ゆっくり歩けば大丈夫だろう」と思うものだが、この宮殿は一筋縄ではいかない。木のおもちゃが床に転がっていたり、壁につるされた絵画が不安定に揺れていたり、どうしても音がなってしまうのだ。しかも小さな音に反応してどんどん近づいてくるため、一瞬でも「ヒッ」と声が漏れてしまうと、襲い掛かってくるし、そこで「ギャー!」と叫ぼうものならほかの亡霊も集まってくる。勘弁してほしい。
とはいえ、クリアした頃には爽快感でいっぱいに。また、布の間、ピアノの間、鈴の間などさまざまな部屋を通り抜けていくことで、ホラーなダンジョンを攻略する楽しみも味わえるため、ぜひともチャレンジしてみてほしい。
|
|
そして、夜には、昨年好評を博した「ホーンテッド・ハロウィーン」がスタート! 不気味な雰囲気が漂う中、突然宮殿が暗転しスポットライトに照らされて新たな支配者“キラーJ”と“闇の使者”が勢いよく登場。荘厳な宮殿の前で、気味悪く彷徨う海賊やミイラなどの闇の使者たちがゲストに襲い掛かり「キャー!!」「助けて!」という悲鳴と一緒に友人同士の笑い声も響き渡った。時よりチェンソーの音、鞭がしなる音、叫ぶ声が聞こえ、「本当にこのまま帰れないかもしれない」という不安がよぎるほど、恐怖の空気に会場が支配されていく。
ちなみにスマホを構えると闇の使者に襲われやすくなる。今回筆者は撮影用のカメラを持っていたことから、四方八方から狙われた。あまりにも怖くてエリア外まで一目散に逃げた。中には紳士的な闇の使者もおり、目の前でゆっくり会釈して逃げるように促してくれた。
また、今回初開催の「ホーンテッド・ダンス・ナイトショー〜デスプレイ〜」も見逃せないポイント! チェンソーを片手に持った豚の被り物をした闇の使者との鬼ごっこを楽しむ企画で、「ちょっくら逃げてみますか…」と余裕たっぷりに歩いていたら、捕まったゲストがチェンソーで貫かれてしまう壮絶な光景が…。これはプレスビュー用の特別演出で、実際は捕まると豚から水をかけられるという(比較的)安全な方法でペナルティーが与えられる。それでも会場に一気に漂う恐怖感。中には怖すぎて門の外(セーフティーゾーン)まで一目散に逃げていく子どもたちの姿もあった。
このままではトラウマ級の思い出になってしまいそうだが、最後は闇の使者たちと一緒に飛び跳ねたり「ホーンテッドダンス!!」と一緒に叫び、笑顔で大はしゃぎ! 会場を後にする頃には「めっちゃ楽しかった!」「あの海賊超イケメンだった」と笑顔のゲストがたくさん見られた。
昨今、ハロウィーンの時期にはさまざまなホラーイベントが実施されているが、宮殿を舞台にした臨場感たっぷりの企画は珍しいといえるだろう。ハロウィーンの楽しさと怖さを楽しめる本企画で、闇のハウステンボスを満喫してみては?
【「ホーンテッド・ハロウィーン」概要】
日程:9月13日(金)〜11月4日(水) ※火曜・水曜を除く
時間:18時00分〜閉園時間 ※「ミッション・イン・サイレンス〜呪いの人形〜」は昼間も開催
|
|