磯村勇斗主演、内山拓也監督『若き見知らぬ者たち』から、磯村の弟役を演じた福山翔大が全身全霊で挑んだ7分1カット格闘技シーンのメイキング映像と場面写真が解禁となった。
「何が何でも、この物語を届けたい」と本作の脚本に強く惹かれ、1年にも及ぶトレーニング期間を必要とする格闘技選手役を快諾した福山。
そこからジムに通い、食事制限を課し、日々の生活が一変したが「全てを懸けられる作品に出会えた喜びのほうが勝った」といい、本作にかける思いは並々ならぬものだったという。
前代未聞の総合格闘技シーン撮影を実現させるため、日本屈指のブラジリアン柔術・総合格闘技のジムとして知られる「トライフォース柔術アカデミー」と「日本修斗協会」が全面協力。2022年10月、クランクインの1年前に内山監督と共にトレーニングをスタートした。
序盤は寝技の習得から開始し、見た目は地味だが、そこをおろそかにすると偽物だと分かってしまうため骨の折れるような鍛錬を日々重ねたという。並行してウェイトによる肉体改造も行いながら、数か月かけて地道なトレーニングを続けていく福山。
さらに試合シーンは修斗の元環太平洋チャンピオンの佐藤ルミナ氏が監修を担当した。
内山監督と佐藤氏によって練られた試合内容の型に沿ってトレーニングを本格化させたところ、福山の才能が開花。佐藤氏からも日本一の選手になれる逸材だとお墨付きをもらうに至った。
そんな、劇中最大の見せ場となる1カット7分にも及ぶ長回しで撮影された総合格闘技マッチの裏側がのぞけるメイキング映像が到着。
撮影に入るまでのトレーニング風景や福山が試合(シーン)に臨む前のインタビューや、対戦相手役のプロの格闘家ファビオ・ハラダ選手と入念に動きをチェックする様子、実際の試合シーンに臨む福山の姿などが収められている。
長回しを用いることで、実際のプロ格闘技戦に勝るとも劣らない死闘が繰り広げられ、観客の熱気と声援に後押しされながら類をみないリアリティのある映像が実現した。
■佐藤ルミナ氏コメント
福山君は元々空手をベースに持ち、さらに約1年間、柔術の名門トライフォースで組技の基本を叩き込まれていました。そのため、私は技そのものではなく、MMAで最も重要な「距離感」と「技の繋ぎのタイミング」にフォーカスして指導しました。福山君は非常に研究熱心で、集中力も抜群でした。本番では、当時の彼が持てる限りの最高のパフォーマンスを発揮できたと思います。試合シーンは、競技者も唸るほどのリアルを追求した内容になっていますので、ぜひご期待ください。
『若き見知らぬ者たち』は10月11日(金)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。
(シネマカフェ編集部)