フジ『オールナイトフジコ』MBTIにまつわる“誤った表現”訂正「皆様にご迷惑と混乱を招きました」

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2024年09月15日 15:27  ORICON NEWS

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フジテレビ(C)ORICON NewS inc.
 フジテレビ系『オールナイトフジコ』(毎週金曜 深0:55)の公式サイトが、15日までに更新され、8月9日に放送された「MBTI(R)(Myers-Briggs Type Indicator(R))」性格検査に関して誤った表現をしたとして、訂正した。

【画像】「MBTIは絶対に採用に使えません」日本協会が見解

 サイトでは「1『MBTIと16Personalitiesの診断の大元になる理論が同じであるという表現』」「2『MBTIが「相性や適性をみることができるもの」との表現』」につきまして訂正させて頂きます」と紹介。

 1について「MBTIと16 Personalitiesは、そもそも土台とする性格理論が全く異なります。すなわち、MBTIと16 Personalitiesは全くの別物です。MBTIは60年以上の歴史がある信頼性と妥当性が確保されたフォーマルアセスメントです。MBTIとは、スイスの心理学者C.Gユングの「心理学的類型論(タイプ論)」がベースであり、そもそも人と人とを比較するアプローチをとる「診断ツール」ではありません」とした。

 続けて「一方で、16 Personalitiesは特性論がベースであり、人と人を比較するアプローチをとります。この点が「土台とする性格理論が全く異なる」という所以です。MBTIとは、回答結果をきっかけに、国際規格の訓練を受けたMBTIの専門家である有資格者(MBTI認定ユーザー)の支援を受けながら、受検者の「行動特性」ではなく、「心の認知スタイル」を分析し、理論と実際を照らし合わせながら、じっくりと自分の認知スタイルと自分と異なるスタイルについての理解を深めるメソッドです」と紹介した。

 2については「MBTIは「相性や適性をみることができるもの」ではありません。そもそも、MBTIは他者との相性や適性をみることを目的としていませんし、相性も適性も測っていません。MBTIは、個々人が自然と行っている情報の集め方とその集めた情報を判断する判断の仕方など、外からは観察することができない「認知スタイル」に焦点を当てるものです。自然としている自分の認知スタイルをユングが20000人のクライアントを対象に実験的科学で見出したタイプ論という、通常の性格の見方と異なる見方を学びながら、その理論と自分の実際を照らし合わせ、体験的に分析しながら理解を深め、自分の心の成熟や、自分と異なる人間への許容度を高めたり、自分が自然と使っていない方の開発をしたりするための指針となることを最大の目的としています」とつづった。

 その上で「また、MBTIは、個人の能力やスキルをみるものでもないため、組織・企業側において人材の配置・採用等に使用されることはありません。経営者、管理職などの階層別研修やプロジェクトチームなどにおいて、互いの理解を高め、互いに補い合う具体的な方法を取得するための研修として内資・外資問わず、大手をはじめとする多くの企業で、厳粛な研修として導入されております。一方、16 PersonalitiesはBig Fiveという特性理論がベースになっている性格診断テストとなり、正式なMBTIとは無関係です」とした。

 最後に「以上、一般社団法人日本MBTI協会の情報をもとに作成。視聴者の皆様、並びにご関係者の皆様にご迷惑と混乱を招きましたことを深くお詫び申し上げます」と伝えていた。

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