14日に行われたラ・リーガ第5節ビジャレアル戦に先発出場したマジョルカのFW浅野拓磨を現地紙が評価した。
浅野拓磨は、代表ウィーク明け最初の試合となったビジャレアル戦に右WGとして先発出場。前半は違いを見せられなかったものの、左WGにポジションを変更した後半に決定的な仕事をやってのけた。1点ビハインドで迎えた57分、同選手はCBアントニオ・ライージョからのパスを受けると、縦へと仕掛け、左足で相手GKとDFの間に速いボールを供給。これが相手選手のオウンゴールを誘発し、スコアを振り出しに戻したのだ。しかしその後、左SBトニ・ラトの退場で、数的不利となったマジョルカは後半アディショナルタイムに決勝点を喫し、シーズン初白星を飾った前節からの連勝ならずの1−2での敗北。また、浅野は62分でピッチを退いている。
スペインとアジアの往復を経て、“4−4−2の申し子”ことマルセリーノ・ガルシア・トラル監督が率いる強敵と対戦し、加速力を活かした仕掛けから1ゴールに絡んだ浅野。スペイン紙『アス』は、「この試合での彼の最大の貢献は、ラウール・アルビオルのオウンゴールを誘ったボックス内へのパスだ」と言及。一方で、「日本人選手は、代表チームでのインターナショナルウィークを終えたばかりで、疲れているように見えた。彼は62分に退き、ロベルト・ナバーロに道を譲っている」と疲労の色が濃かったことを指摘した。
また、地元紙『ディアリオ・デ・マジョルカ』も「(CB)ライージョの持ち前の積極的な攻撃参加から、アサノにボールが渡ると、この日本人選手が巧みなスキルで相手を振り切り、強烈なクロスを送った。最後はアルビオルのオウンゴールとなったが、ゴールネット揺らし、残り30分の時点でスコアボードは振り出しに戻った」と活躍に触れつつも、「その直後、不思議なことに日本人はダニ(・ロドリゲス)とともにピッチを後にした。どの選手も肉体的疲労が明らかだったということだろう」と交代はコンディション面を考慮したためと見解を綴っている。
日本代表の活動で長距離移動を強いられた浅野だが、次節はミッドウィーク開催に。マジョルカは中2日で、MF久保建英が所属するレアル・ソシエダと対戦する。
【ハイライト】FW浅野拓磨がマルセリーノ監督率いるビジャレアルと激突