ママスタ隣の芝は青く見えて、自分が持っていないものを持っている人を羨ましく思ってしまうもの。こうした「ないものねだり」は尽きないものかもしれません。ママスタコミュニティには、イケメンの旦那さんを見ると羨ましく感じてしまうというママからこんな投稿がありました。
『旦那よりイケメンの人を見たら羨ましく感じませんか？ 私の旦那は一般人よりまあまあイケメン寄りなんですが、今日カフェに行ったときにイケメン高身長と普通顔の彼女を見ました。それを見た瞬間、嫉妬心で「負けた」と思いました。でもその彼女は性格よさそうだったから、そういう子がさらっとイケメンを捕まえるんだなと納得したけどなんか嫌だったな』
自分の旦那はイケメンだと思っているという投稿者さん。しかし旦那さん以上にイケメンな男性を見ると、その隣にいる女性に「負けた」と感じてしまうそうです。先日見たカップルは高身長イケメンと性格がよさそうな普通の女の子だったようですが、なんとなくモヤモヤした気持ちがあった様子。この投稿に対してママたちからはさまざまなコメントが集まっていました。
イケメンを見てときめいたり、旦那と比較したりするのはもう卒業
『イケメンと思う人はたくさんいるけど、羨ましいとかは思わないかな。絵を見て綺麗な絵だねと思うのと同じだから』
『イケメンは目の保養。でも嫉妬心とかはないかな。それでいちいち勝ち負けを考えることがもう負けだよ。無駄なものと戦う必要ないのに』
今回の投稿に寄せられたコメントのなかでは、投稿者さんの感覚に同意するママは少なく「イケメンと思っても羨ましいなんてまったく思わない」「イケメンを見るたびに隣の女性が羨ましいと思うことがもう負け」といったコメントがありました。きっと投稿者さんは旦那さんが好きで、そんな旦那さんと結婚した自分を誇りに思っているのかもしれません。だからこそ旦那さん以上のイケメンを見ると、嫉妬や勝ち負けという概念が生まれるのではないでしょうか。しかし「そんなところで戦うのは無駄」というママからのコメントもあり、旦那さんのルックスで自分の勝ち負けを決めることの無意味さに言及するママもいました。
『ルックスだけでときめくステージは卒業したわ』
『見た目で相手を判断しているということは、あなたも他人から見た目で判断されているということだからね。「中身なんてどうでもいい、見た目が良けりゃOK！」という人には、同じように「中身なんてどうでもいい」という人が寄ってくる。あなたは考え方や価値観などの「本質」はどうでもいいと考える人たちの集まりのなかで生きていくんだね』
イケメンにときめいたり、あんな男性と結婚したかったと羨ましく思ったり。そうした少女のようなステージはすでに卒業したと語るママもいました。若い頃はすれ違うイケメンを投稿者さんと同じような目線で見ていたものの、結婚生活も長く、自分自身も年を取った今ではそんなことは考えもしないというママたち。また外見で勝ち負けを決めたり、嫉妬の感情が生まれたりするのは、ルッキズムの側面も強いですよね。「見た目だけで相手を判断しているということは、あなたも見た目だけで判断されるよ」というアドバイスもありました。
「こんな旦那さん羨ましい！」と思う瞬間
『見た目だけでは羨ましくない。私が羨ましかったのは家族で買い物していて、支払いのときに「荷物運んどく」と言って、箱を抱えつつ小さい子どもも誘導して連れて行った人。奥さんは支払いだけ。見た目は普通だけど、あの使命感がすごく素敵に見えた』
『職場にイケメンではないけど、家族大好きで幸せそうに家族の話をするおじさまがいる。後輩の子の会話も気を遣わせないで返事をしやすいようにするのが上手。うまく言えないけど、人間力がすごくてその人の奥さんは羨ましいと思っちゃう！』
他人の旦那さんの顔がイケメンかどうか。それが投稿者さんにとっては大きな関心事のようです。しかしママたちからは家族思いな人間性や優しい性格などを垣間見たときに、「こんな旦那さんがいるなんて羨ましい！」と思ったという経験談が寄せられていました。一緒にずっと生活して家族を作っていくなかでは、旦那の顔の作りや身長は気にならなくなる人も少なくないのではないでしょうか。年を重ねていくごとに、外見よりも人間力や優しさなどに注目するようになるのかもしれません。
旦那さんの好きなポイントを自分だけがわかっていればいいのでは
『私は相手の容姿はどうでもよくて、私を大事にしてくれる人に好意を持つ性格だから、パートナーの見た目で嫉妬心や負けなんて全く感じない。それよりも自由で縛られない生活をさせてくれる相手に魅力を感じているし、今の生活に何も不満はないから他人の容姿に全く感心ない』
『結婚したら見た目より稼ぎだよ。旦那より稼ぐなら羨ましいけど』
『旦那はイケメン高身長だけど、旦那よりいい男はいないわ』
このほかにも「見た目より稼ぐ旦那のほうが羨ましい」「私を大事にしてくれる相手に魅力を感じるから、他人の容姿に興味はない」といったコメントもありました。顔、身長、稼ぎ、職業など他人と比較しだせばキリはありませんよね。そもそも”イケメン“という定義も曖昧なものです。アイドルのように整った顔なのか、自分の好みの顔なのか、何をもって"イケメン”と捉えるかは人それぞれ。「世間一般ではイケメンではないかもしれないけど、私は旦那の顔が愛着もあるし好きだよ」「うちの旦那よりいい男はいない」といったコメントもありました。
「私の旦那が最高！」と思えるポイントは、自分だけが知っていればいいのではないでしょうか。投稿者さんも旦那さんと結婚した理由を思い返したり、旦那さんの好きなところを改めて見つけたりすれば、他人と比較して「負けた」と思うこともないはず。他人の旦那さんやその奥さんと、自分たち夫婦を比較することが無駄なことだと、徐々にわかってくるのではないでしょうか。
文・AKI 編集・有村実歩 イラスト・善哉あん
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