ブンデスリーガ第3節が15日に行われ、マインツとブレーメンが対戦した。
ここまで2試合を消化したリーグ戦で2分を記録し、13位につけているマインツ。今夏に鹿島アントラーズから完全移籍で加わった佐野海舟は、2ボランチの一角として公式戦4試合連続となる先発出場を飾った。対するは、同じく今季ここまで2分のブレーメン。新シーズン初白星を目指す両者が、マインツの本拠地『メーヴァ・アレーナ』で激突した。
試合は、立ち上がりからアウェイのブレーメンがスコアを動かす。5分に3度連続で枠を捉えたシュートを放つが、いずれもGKロビン・ツェントナーやDF陣がブロック。しかし、直後のプレーでドミニク・コールがユスティン・エンジンマーを倒し、ブレーメンにPKが与えられる。キッカーを務めたマーヴィン・ドゥクシュが確実に沈め、ブレーメンが先制に成功した。
リードされたマインツも、12分にナディーム・アミリが遠い位置から右足を一振り。強烈なシュートはゴール方向に飛んだが、惜しくもクロスバーに直撃した。すると直後、先行したブレーメンにアクシデントが発生。PKを獲得した際に足を痛めていたエンジンマーが再び倒れ込み、負傷交代を余儀なくされた。
以降はこう着した時間が続くと、27分にゲームは振り出しに戻される。右サイドの裏に抜け出した佐野が体を張ってボールをキープし、サポートに入ったアントニ・カシに繋ぐ。味方とのパス交換からカシがクロスを蹴り込むと、飛び出してきたGKミヒャエル・ツェッテラーが味方と接触。乗り上げる形となりファンブルし、イ・ジェソンが押し込んでマインツが追いついた。
そんななか、同点で迎えた60分にターニングポイントが訪れる。マインツが最終ラインからビルドアップを行い、縦パスを受けたイ・ジェソンが華麗なワンタッチターンでマーカーを突破。中盤から前線にスルーパスを送ると、スプリントしたヨナタン・ブルカルトがマルコ・フリードルと接触する。ブルカルトは転倒し、主審はフリードルにレッドカードを提示。ブレーメンは10人での戦いを強いられることになった。
それでも再度リードしたのはブレーメン。69分に自陣深くでボールを奪い、細かくパスを繋ぎながら素早く前進。ロマーノ・シュミットがスピードを生かしてピッチ中央を持ち運び、左サイドを駆け上がってきたデリック・ケーンに展開する。ボックス内に侵入して放ったシュートはネットを揺らし、1人少ないブレーメンが勝ち越した。
反撃を試みるマインツのボー・ヘンリクセン監督は、79分に3枚替えを敢行。佐野はこのタイミングでピッチを退いた。
その後もアルミンド・ジープのヘディングなどでゴールに迫ったマインツだったが、そのまま試合は2−1で終了。ブレーメンがリーグ戦初白星を飾った一方、マインツはいまだ未勝利に。かつてクラブの指揮官を務めたユルゲン・クロップ氏が見守るなか、悔しい敗戦となった。次節、マインツは20日にアウェイでアウクスブルクと対戦。ブレーメンは21日にホームでバイエルンと対戦する。
【スコア】
マインツ 1−2 ブレーメン
【得点者】
0−1 8分 マーヴィン・ドゥクシュ(PK/ブレーメン)
1−1 27分 イ・ジェソン(マインツ)
1−2 69分 デリック・ケーン(ブレーメン)