“ガチムチ体型”だった18歳の姿と女装した可愛らしい38歳の姿を、Xで投稿した女装研究家TaiGaさん。SNSでは、「この20年で何があったの?」「イケメンだし美人さんだし最高すぎる」「研究の成果ですね」「38歳には見えない奇跡」などと、127.5万件表示の反響を得た。女装をするきっかけから、女性らしい体型の作り方、心無い言葉に傷ついた経験を通していま思うことについて聞いた。
【ビフォアフター写真】“ガチムチ”から“男の娘”に変身…男女どちらの姿も称賛される肉体美&容姿◆「これも1つのチャンス…」テレビ番組オーディションがきっかけで女装の道に
――18歳→38歳の写真が127.5万件表示と反響を得ました。SNSでは、「この20年の間に何があったんですか?」という投稿に対して、「自分がメイクして女の子に変身するなんて想像すらしていませんでした」と返答しています。“女の子(男の娘)”に変身したきっかけを教えてください。
【TaiGaさん】 初めて女装したのは、たしか23歳だったと思います。「東京でビッグなアーティストになる」と決意して、サラリーマンを辞めて上京しました。ですが、ただただバイトして1日が終わる生活を、1年ほど繰り返していました。そんな時に、テレビの音楽番組オーディションに応募しました。書類選考に合格し、二次選考の通知がメールで届いた時に、そこで初めて自分が女装することに気がつきました。
――音楽番組のオーディションで女装することを知り、どのように思いましたか?
【TaiGaさん】 もともと女装やメイクなどに全く興味がなかったので、「なんで俺が女装せなあかんねん!」と逆ギレして、メールに返信せず、パチンコ屋でハンドルを握っておりました(笑)。その日は、パチンコで大負けしてしまい、へこみながら帰っている最中に、「これも1つのチャンスかもな…」と女装することに決めました。
――女装をすると決めて、その後どのような変化がありましたか?
【TaiGaさん】 そのままオーディションに合格してしまい、女装を生業としたテレビ出演やタレント活動が増えていきました。あれから未だに女装を続けていることが驚きです。
――18歳の頃は、筋肉質な“ガチムチ”体系でした。女性らしい丸みのある体系にするために、どのようなことをしましたか?
【TaiGaさん】 いままで作り上げた筋肉は、私の理想的な女装には不必要なので、とにかく筋トレや力仕事はしないように心がけました。そして、とにかく太るように意識しました。ゴツゴツした顔周りもふっくらした体型まで体重を調整すれば、女装には最適です。
◆心無い言葉を言われた時でも「笑顔でいたい」
――整形に関する動画も投稿されています。これまでに行った整形について、教えてください。
【TaiGaさん】 これまで行った整形は、顎下の脂肪吸引と人中短縮手術です。長年「首も太いし、二重アゴも気になるし、親指みたいな顔…」と悩んでいました。人中(鼻の下から上唇の間にある窪み)の長さも悩みだったので、思いきって整形しました。どちらもやってよかったです。特に顎下の脂肪吸引は、二重アゴもなくなりフェイスラインが綺麗になりました。
――整形したことで気持ちの上では、どのような変化がありましたか?
【TaiGaさん】 結局整形も女装も自己満足でしかないのですが、コンプレックスが解消されればされるほど、自信が持てます。より一層メイクや女装が楽しくなったり、「もっと頑張ろう」と前向きになれているのかなと思います。
――YouTubeでは、動画「化け物と呼ばれた『女装』」を公開しています。心無い言葉に傷ついた経験を通して、いまだからこそ言えることはありますか?
【TaiGaさん】 私が女装してきた十数年間、現在でも国内外から差別的な言葉や罵声を浴びせる人がいるので、改めて言えることもなさそうです。ですが、心無い言葉を言われた時でも、「笑顔でいたい」と思っています。私は、自分が楽しく笑っている時が、一番好きだからです。
――“女の子(男の娘)”に変身し、女装研究家の活動を通して、いまの改めて自分自身についてどのように感じていますか?
【TaiGaさん】 予想もしなかった人生ですが、「人は変わる」ということですね。おもしろおかしい人生で良いと思っています。そして、女装した自分自身は1つの作品ですので、誰よりも愛しているし、誰よりも自分自身のファンです。まだまだ美しさを求めて自由な女装旅を楽しみます。