絶賛公開中の『エイリアン:ロムルス』より、撮影現場の様子を明かしたキャストコメントが到着した。
9月6日に日本で公開され、洋画NO.1の大ヒットスタートを記録した本作。「シリーズ史上最高傑作」との呼び声も高く、ますます注目を集めている。シリーズ最新作となる本作では、人生の行き場を失った6人の若者たちが、広大な宇宙の密室で“エイリアン”から逃れる究極のサバイバルが描かれている。
撮影現場では、第1作目の“その後”の世界観を忠実に再現しながらも、“エイリアン”に遭遇する恐怖と衝撃を新たに描き出そうと様々な試みが行われていた。中でも注目すべきは、第1作目同様、グリーンバックなしでの撮影を決行した点。CG技術が発達したこの時代に、あえてCGの使用を最小限にとどめた本作では、360度どのアングルからでも撮影できるよう、全てのセットを一から緻密に建造。
人間たちを襲う“エイリアン”もCGではなくロボット(アニマトロニクス)技術を活用したそう。キャスト陣は広大なセットの中で、まるで本物の“エイリアン”のようなロボットに襲われ、追いかけられながら演技を行った。
主人公レイン役のケイリー・スピーニーは、「自分が演技したセットはどれも本当に素晴らしくて、ありがたかったです。とても巨大で、かつ没入出来るものになっていました」とコメント。お気に入りのセットについては、「特にコックピットのセットは信じられないほど良かったです。ジンバル(電動式スタビライザー)の上に作られて、離陸時乱気流の衝撃を実際に体感できるようになっていました」と語っている。
また、「(今回のセットのおかげで)私たちは自分の目の前に起こっていることに反応すれば良いだけでした。時系列順に撮影出来たこともあり、演技する上でとても助かりました」と、“エイリアン”から逃げ惑う若者のリアルな姿を体現するに最適の現場だったとふり返る。
レインの弟・アンディ役のデヴィッド・ジョンソンは、セットだけでなく、精巧に作られた“エイリアン”がもたらした恩恵についても言及。「(本作の撮影現場では)たくさんのチャレンジがありましたが、僕たちはテニスボールのようなものを相手に演技をすることはありませんでした。今そこにないものをそこにあると想像しながらやるのは、俳優としてはかなり難しいものです。僕らの想像力にかかってしまう。でもフェデは、僕たちにそういったことはさせませんでした」とコメント。
「その世界にあるべきもの必ずあったので、私たちはただそこに身を置いて、芝居をすることができました。役者にとってはありがたいことでしたよ」と、スタッフ陣が力を合わせ作り出した最高の撮影環境に感謝を示した。
さらに、レインの元恋人タイラー役を務めたアーチー・ルノーは、若者たちを絶望の淵へと追いやる宇宙最強の生体“エイリアン”の最終形態<ゼノモーフ>との撮影も印象的なものだったとふり返り、「(ゼノモーフは特に)すごかったです。私たちキャスト陣は皆、ほとんど同時にゼノモーフと対面したと思います。ゼノモーフの現場での初日、その大きさとスケールを目の当たりにすると、とても堂々としていて、恐ろしい感じでした」とコメント。
「しかもそのゼノモーフはとてつもなく精巧に作られているだけでなく、素晴らしいパペティアたち(人形遣い)が操っていたので、細かい動きまでがリアルだったんです。口が開いたり、歯が閉じたり、唇が震えたり、ディテールがとにかくすごかったですね」とその衝撃を口にした。
無力な若者たちが遭遇する恐怖を、精巧なロボットと緻密なセットの中で表現した若手俳優陣の熱演にも注目だ。
『エイリアン:ロムルス』にて公開中。
(シネマカフェ編集部)