不倫報道4度の歌舞伎役者の「サレ妻」、夫と誕生日ツーショットを投稿。明るく振舞い陰で耐える理由とは

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2024年09月16日 16:20  女子SPA!

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(画像:三田寛子 Instagramより)
<亀山早苗の恋愛時評>

次々と報道される有名人の結婚離婚。その背景にある心理や世相とは? 夫婦関係を長年取材し『夫の不倫がどうしても許せない女たち』(朝日新聞出版)など著書多数の亀山早苗さんが読み解きます。(以下、亀山さんの寄稿)

◆中村芝翫との誕生日ツーショットをあげる「サレ妻」三田寛子の胸の内

夫の誕生日にバースデーケーキが乗った皿を持ち、ふたりで微笑む姿。そんな夫婦仲円満な写真をSNSにアップした三田寛子さん(58歳)。

ところが世間の反応といえば、「メンタル強い」「私なら無理」といった声ばかり。どこか気の毒に見えてしまうのは、現在も夫の歌舞伎役者・中村芝翫さん(59歳)が不倫をしていること、三田さんが住む自宅ではなく、自身の実家で不倫相手とほぼ同居していると報じられているからだろう。

このところ、三田さんがどんな写真をアップしようと、むしろ気の毒がられたり同情されたりという事態が続いている。

もちろん、同情なんかされたくないから、日常やら自分の趣味やら、たまたま夫と撮った写真を掲載しているのだろうが、彼女の望むようには世間の気持ちは動かない。バースデーケーキの写真も、誕生日当日ではないと言われてもいる。

◆義両親から歌舞伎界の心構えを教わってきた三田寛子

ふたりは1991年に結婚。33年間の結婚生活の中で3人の息子をもうけ、28歳、26歳、23歳となった彼らは3人とも歌舞伎役者として、その血筋をもとに活躍している。

成駒屋(なりこまや)という歌舞伎の名門に嫁いだ女性として、3人の息子を産み、全員が役者の道へ進むというのは、できそうでできないこと。その世界での三田さんの功績は賞賛されてしかるべきものだろう。

芸能界にいたとはいえ、歌舞伎の家は独特の風習がある。最初は苦労したに違いない。だが今年3月、知人の結婚披露宴に一家揃って出席したあと5人の家族写真をSNSに載せた三田さんは、こうつぶやいている。

「我が結婚披露宴の時に義父(七代目中村芝翫)が両家を代表しての挨拶『まだまだ未熟者の二人ですがどうぞ指導してやって下さい』と頭を下げて頼んで下さったあの挨拶が耳にはっきりと蘇りました」

先代の七代目中村芝翫(2011年他界)は、腹から役になりきる重厚な演技力と、情の深さを表現することに長(た)けた役者で、人間国宝となった。その七代目夫婦(義両親)から、彼女は歌舞伎界のなにもかもを教わってきたのだろう。

「『ちゃん』を付けて呼ばれていたのからちゃんを取って呼ばれ娘になった実感が込み上がり成駒屋の一員となり一家を支える役目を仰せつかり覚悟が決まったのでした」

彼女は義両親から薫陶を受け愛されて、八代目芝翫の妻としての心構えを身に刻み込んできたのだ。大事なのは、歌舞伎に精進する夫と息子3人の一家を支えること。

彼女にはそれ以上の重要なお役目はないと自身に言い聞かせているのかもしれない。

◆4度の不倫報道、2年続く相手も

真摯に「歌舞伎役者の妻、一家を支える母」に撮りくんできた三田さんだが、夫が最初に不倫報道をされたのは2016年。親子4人同時襲名興行の直前に京都の芸妓との密会が報じられたのだ。

雨の中、会見に応じた三田さんは、離婚はと聞かれ「ないで〜す」と明るく答えて、神対応と賞された。

2021年に贔屓筋(ひいきすじ)の年下女性とのときもレギュラー出演している情報番組で夫をかばった。さらに同年暮れにはアパレル関係の女性との不倫が発覚し、今年4月には同じ女性と“2年ぶり4度目”の報道があった。

2年続いたのは一時的な浮気ではないと三田さんも判断したのだろう。夫の実家に乗り込んで外まで聞こえるような怒声を浴びせたなどという報道もあった。息子が父親に「いいかげんにしてください」と諭(さと)したとも言われている。

だが、何十年連れ添った妻であっても、夫の行動を支配することはできない。「4人の歌舞伎役者を支える要」である三田さんが、どれほど模範的な父、規範となる役者像を望んだところで、芝翫には芝翫の思いがあるのだろう。彼は三田さんの気持ちに反して、外に逃げ道を求めたのかもしれない。

◆自ら離婚という選択をするとは思えない理由

33年前、ふたりは確かに理想のカップルに見えた。三田さんは最初から覚悟の上で、歌舞伎役者の一門に入った。変わらずに自分の立場でがんばり続ける妻を見ながら、夫は何を感じていたのだろう。

三田さんはすでに我慢の限界と言われてもいるが、それでも一般家庭の妻と違って自ら離婚という選択をするとは思えない。なぜなら、彼女は一家の要だから。

要が降りたら、すべてがバラバラになってしまう。それは彼女がもっとも嫌うことではないだろうか。義両親への裏切りととらえるのではないか。

そのうち孫ができるかもしれない。夫がふらりと家に戻ってくる可能性もなくはない。そう考えながら、まだまだ明るくふるまいながら、陰で耐えるように思う。

ただ、彼女には強力な味方がいる。息子たちである。

実は立場が危ういのは、三田さんではなく夫の芝翫なのかもしれない。

<文/亀山早苗>

【亀山早苗】
フリーライター。著書に『くまモン力ー人を惹きつける愛と魅力の秘密』がある。男女関係、特に不倫について20年以上取材を続け、『不倫の恋で苦しむ男たち』『夫の不倫で苦しむ妻たち』『人はなぜ不倫をするのか』『復讐手帖─愛が狂気に変わるとき─』など著書多数。Twitter:@viofatalevio

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