バルセロナは16日、同クラブに所属するスペイン代表MFダニ・オルモの負傷状況を報告した。
オルモに関しては、15日に行われたラ・リーガ第5節のジローナ戦に先発出場。2点リードで迎えた後半立ち上がりの47分には、フランス代表DFジュール・クンデからのスルーパスに反応し、ボックス右の角度がない位置から、右足で強烈な一撃を叩き込んだ。最終的にバルセロナは4−1で勝利したものの、オルモは3試合連続ゴールを決めた後の61分、右太ももの辺りを気にして倒れ込み、スペイン代表DFエリック・ガルシアと途中交代。状態が心配されていた。
“カタルーニャ・ダービー”から一夜が明け、バルセロナはオルモのメディカルレポートを発表。現地時間16日午前に行われた検査の結果、オルモは右足大腿二頭筋の負傷が確認されたという。離脱期間は4週間から5週間程度の見込みだと伝えられた。
回復の進行状況によって復帰時期は変化するものの、仮に5週間公式戦のピッチから離れるとなると、19日に敵地で控えたチャンピオンズリーグ(CL)・リーグフェーズ第1節のモナコ戦を筆頭に、公式戦の計7試合を欠場することとなる。10月のインターナショナルマッチウィークにて行われるスペイン代表の活動にも参加できず、UEFAネーションズリーグの2試合を欠場することも濃厚だ。10月23日に予定されているCL・リーグフェーズ第3節のバイエルン戦、もしくは同27日に『サンティアゴ・ベルナベウ』にて行われるラ・リーガ第11節、レアル・マドリードとの“エル・クラシコ”に間に合わせることが目標と予想される。
現在26歳のオルモは、今夏の“目玉補強”として、ライプツィヒから育成年代を過ごしたバルセロナに完全移籍加入した。選手登録の関係でラ・リーガ開幕直後の2試合はメンバー外となったものの、8月27日に行われた第3節ラージョ・バジェカーノ戦に途中出場してデビューを飾ると、同試合の82分には逆転ゴールを記録。そこから現在3試合連続ゴール中で、2011−12シーズンに元スペイン代表MFセスク・ファブレガス氏が成し遂げて以来の鮮烈デビューを飾っていた。
なお、セスク氏はデビューから4戦連発を達成しており、その上には2009−10シーズンに元スウェーデン代表FWズラタン・イブラヒモヴィッチ氏が成し遂げた5戦連発という記録がある。オルモはこれらの記録塗り替えも期待されており、「出場した試合」という観点で見るとまだまだ更新は可能だが、一旦はこの記録更新も“お預け”となった。
ここからCLが開幕し、過密スケジュールに拍車がかかるなか、攻撃を彩る背番号20の離脱は、バルセロナにとって大きな痛手となりそうだ。
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