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「議会が終わるたびに、『頑張れよ』と言っていただいていたので、そこは大変申し訳ないなと……。こういう状況になったということは申し訳ないなという思いで、自分自身に対して悔しい思いではある」
9月11日、会見でこう語りながら涙を流したのは、パワハラ疑惑などが物議を醸している兵庫県の斎藤元彦知事(46)だ。「申し訳ない」というのは、知事選の際に支援してくれたものの、パワハラ疑惑などの影響で自身に辞職要求をしている自民党に対してだった。
そこで記者が「支援してもらった維新と自民の県議の皆さんの期待に応えられなかったという感情からの悔し涙ですか?」と尋ねると、「申し訳ないという思いですかね。期待に応えられなかったというよりも、結果的にその方々からも、そういった申し出を受けるという状況になってしまったことについて、自分の力不足を強く思ったということです」と斎藤知事はコメントした。
斎藤知事は3月にパワハラ疑惑が告発され、告発者である元・西播磨県民局長は7月、懲戒処分を受けた後に死去。また告発文書でプロ野球阪神とオリックスの優勝パレードの資金集めを担当し、病気療養中と記されていた元課長も4月に亡くなっていたことが明らかとなっている。
しかし斎藤知事が涙を流したのは自身が自民党や日本維新の会の期待に応えられなかったからであり、11日の会見では亡くなった二人について、涙なく「改めて元県民局長が亡くなられたことは、心からお悔やみを申し上げたいと思います」と述べるに留めていた。
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「自己愛の涙」「泣きたいのは職員と遺族」など、SNSで厳しい声が相次いでいる斎藤知事。ところが、そんな斎藤知事を擁護する人物がーー。それは、関西の大御所芸人であるハイヒールのリンゴ(63)だ。
14日放送の『あさパラS』(読売テレビ)に出演したリンゴ。番組では斎藤知事が会見で涙を流したことについての話になり、元厚労官僚で神戸学院大学教授の中野雅至氏は「被害者意識しかないねんなとちょっとあきれますけどね」と語った。すると、リンゴはこう述べた。
「私、泣いたときに、『その涙の訳は?』って聞かれるとツラいわ〜。ほんまに悪いことしてたとしても。いろんな意味で泣くじゃないですか。涙って」
「なんか今マスコミがイジメてる、こうやって扱うこともそうなんですけど、そのような構図に見えたりしませんか」
斎藤知事に同情し、マスコミがイジメているというリンゴ。それに対し、弁護士の佐藤みのり氏が「確かにそうですが、公益通報者を守っていないとか、あまりに大きな問題が起こっている。そっちをちゃんと報じることが大事だ」と述べた。するとリンゴは「そっちですよね。通報者を保護しなかったというのがアレなんだけど、なんか違うワイドショー的な事ばっかりになってしまってるのが、ちょっと論点がずれてるんじゃないか」と持論を展開した。
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一方、今月2日に放送された『旬感LIVE とれたてっ!』(カンテレ)では、リンゴは斎藤知事について「パワハラの認定ってすごい難しいと思うんですけど、時代によって内容は厳しくなってきている部分もある。このかたがやったのがパワハラかどうかは、このかたがおっしゃるように百条委、第三者委員会で認定するもの」とコメント。
そして、「ただ一言、ホンマに人望がないんやなと思いました。人望があれば、そこは我慢してくれたり、注意してくれたり、『そういうことされたらパワハラになりますよ』って言ったりとかっていう人間的なコミュニケーション能力が欠けてはるんやなと思いました」と指摘していた。
それから2週間も経たないうちに“手のひら返し”をし、斎藤知事に同情してみせたリンゴ。Xでは厳しい声が、こう上がっている。
《ハイヒールリンゴ、それ、亡くなった職員のご遺族に言ってみなさいよ。この人に何がわかるのだろうか?余りにも酷い》
《パワハラ疑惑が晴れていないのにマスコミ批判して同情とは如何なものか》
《ハイヒールリンゴは亡くなった人の事より、斎藤知事擁護を優先。忘れてはならない》
《もうハイヒールは二人ともテレビ出すな。てか朝パラなんて番組自体無くしてしまえ。リンゴは亡くなった方の遺族の前で同じ台詞いえるの?》
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