株式会社R&G(さいたま市大宮区)は、このほど「40代の転職事情」に関する意識調査の結果を発表しました。同調査によると、最も多かった転職理由は「収入を増やしたい」でした。では、転職する際にどのような不安があったのでしょうか。
調査は、転職経験のある全国の40代の男女142人を対象として、2024年7月〜8月の期間にインターネットで実施されました。
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40代で転職経験のある人に「転職理由」を聞いたところ、1位は「収入を増やしたい」(27人)でした。次いで2位「人間関係の問題」(22人)、3位「体力・体調の問題」(13人)、4位「家庭の事情」(10人)と続き、収入や人間関係など、現在の職場に不満があって転職した人が多いことがわかりました。それぞれの回答についてのコメントは以下の通りです。
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【1位:収入を増やしたい】
▽給料が下がってしまい、将来に不安を覚えたから(40歳男性)
▽4年以上勤めていましたが、給料がまったく上がらなかった(45歳女性)
▽20年以上働く私の給料より、新卒で働くことになった甥っ子の初任給のほうが高かったから(43歳男性)
【2位:人間関係の問題】
▽中間管理職の板挟みによるストレス(41歳男性)
▽前職で人間関係に悩みがあったので(45歳女性)
▽新しい上司との不仲(46歳男性)
【3位:体力・体調の問題】
▽立ち仕事のうえに夜勤が多く、体力的に厳しいと感じ始めた(42歳男性)
▽緑内障が発覚したため。顕微鏡などを使う目の負担がかなり多い仕事だったので、定年まで続けるのは難しいと考え転職を決意しました(48歳男性)
▽飲食店で20年以上働いていました。重いおぼんを運ぶことが多い店舗に転勤したら、しびれなどの不調を感じ「首の頚椎椎間板ヘルニアの初期」と診断され、身体が危ないと思って退職しました(46歳女性)
【4位:家庭の事情】
▽父が病気で入院することになり、実家の茨城に帰ることを決断しました(49歳男性)
▽一人暮らしの母親が心配で、東京の仕事を辞めて山梨の実家に戻って転職した(46歳男性)
▽親の介護で時間を取るために退職後、デイサービスに預ける時間帯で働ける派遣の仕事を選択(42歳女性)
続けて、「転職活動は順調でしたか」と尋ねたところ、全体の約6割が「順調だった」(順調だった20.4%、まあ順調だった40.2%)と回答しており、順調に転職できた人が多数派であることがわかりました。
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また、「転職活動の方法」について、最も多かったのは「ハローワーク」(48人)で、そのほか、「転職サイト」(38人)、「知人の紹介」「転職エージェント」(いずれも32人)といった回答も上位に挙げられました。
では、転職する際にどのようなことを不安に感じていたのでしょうか。調査の結果、1位「年齢のせいで転職が難しそう」(40人)、2位「順調に転職できるか」(32人)、3位「収入が下がらないか」(22人)、4位「新しい環境に適応できるか」(18人)という結果になりました。それぞれの回答についてのコメントは以下の通りです。
【1位:年齢のせいで転職が難しそう】
▽年齢制限で、条件に合わない求人が多いこと(42歳女性)
▽年齢を理由に不採用になること(43歳男性)
▽40代でも前半ならまだしも後半だったので、そもそも雇ってもらえるのかという不安(48歳女性)
【2位:順調に転職できるか】
▽自分のスキルで、新しい職につけるかどうか(40歳男性)
▽スムーズに転職先が見つかるか不安でした(43歳男性)
▽地元は就職難で、希望の時間帯で働ける職場があるか不安でした(41歳女性)
【3位:収入が下がらないか】
▽単純に収入が減るので不安だった(40歳女性)
▽前職より収入がトータルで減ること(43歳男性)
▽今より大幅に給料が下がったり、大幅に待遇が悪くなったりするのではないか(45歳男性)
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【4位:新しい環境に適応できるか】
▽職場に馴染めるのかどうか不安でした(40歳女性)
▽転職が初めてだったので、新しい職場に慣れるか若干不安はありました(43歳男性)
▽周りとの人間関係の再構築をすること。新入りだが、初々しさにはどうしても欠けるため、職場における立ち位置の不安(41歳男性)
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【出典】
▽株式会社R&G/【40代の転職事情】経験者142人アンケート調査