パリオリンピックの陸上女子やり投げで日本人史上初の金メダルを獲得した北口榛花、フェンシング男子エペ個人で日本人史上初の金メダル、男子エペ団体で銀メダルを獲得した加納虹輝、陸上男子110メートルハードルで日本人史上初の5位入賞した村竹ラシッドが17日、都内でJALアスリート社員の帰国記者会見に登壇した。
【写真】お疲れ様でした!メダルを引っ提げ笑顔で写真に応じた北口榛花たち 帰国記者会見が始まると、きのう帰国したばかりの北口は冒頭のあいさつで「たぶん帰国したのは私だけだと思うんですけど」と正直に告白し、会場には笑いが。加納は「僕は1ヶ月以上前の8月7日に帰国しています」と同じく帰国日トークで笑いが起き、加えて竹村が「パリオリンピック終わって帰国して、またヨーロッパに行って、先週帰国するスケジュールでした」と三者三様な“帰国記者会見”となったことが判明し、会場内は笑顔に包まれていた。
北口は、パリオリンピック後も試合に出場。ダイヤモンドリーグ・ファイナルでも優勝してシーズンを締めくくり、日本に戻ってきた。パリオリンピックは自身にとって、どんな大会だったか問われると「パリオリンピックは、東京オリンピックが終わってからすごく悔しい気持ちがオリンピックに対してあったので、その気持ちをぜひ晴らしたいと思って臨みました。今回簡単ではなかったですけど、金メダルという結果で終われて、金メダルを取れたというゴールに関してはすごく満足してます。ただ、やっぱり記録の部分がどうしても、なので…。歴史上1番低い記録で優勝してるので、次はそういう風な文言がつかない記録で勝ちたい」と宣言。「これから4年、年を取るので、どういう風な4年間になるかはわからないですけど、またロサンゼルスオリンピックでもしっかり世界で戦える位置で4年間過ごせるように、これからも頑張りたいなっていう風に思えたパリオリンピックでした」と述懐した。
同じ質問に加納は「パリオリンピックはすごく楽しい時間でした」と振り返る。「満足のいく結果ではなかったんですけれども良い結果だったかなとは思います」と心境を明かした。金メダルと銀メダルを持って帰ってきたことについては「金メダルと銀メダルの2つ持って帰ってくることができたっていうのは本当にうれしかったですし、僕にとってパリオリンピックというのはほんと夢のような時間でした」としみじみと口にした。
村竹は「今回のパリオリンピックは決勝進出が最大の目標だったので、それを達成できたことはすごくうれしく思いますし、今後の試合にもつながる自信を獲得できたかなと思っています」とする。ただ、「やっぱり負けているので悔しい気持ちもありますし、メダルまであともう少しのところだったので、そういう意味では来年や次のオリンピックに向けて悔しさを晴らしたい順位だったかなと思います。オリンピックが終わって、またヨーロッパでと、8日間で3試合というすごく過密なスケジュールの中、試合をしたんですが、最後は勝ちで終わることができてよかった。またその経験値も増えたと思う。また海外遠征行きたいなと思えるような遠征だったかなと思います」とパリオリンピック、そしてその後の日々を振り返った。