現役時代にいくら稼ぎ、貯蓄をしておけば安心した暮らしができるのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、東京都在住73歳男性のケースをご紹介します。
回答者プロフィール
回答者本人:73歳男性同居家族構成:本人、妻(68歳)
居住地:東京都
リタイア前の雇用形態:正社員
リタイア前の年収:2000万円
現在の資産:預貯金1500万円、リスク資産2000万円
現役時代に加入していた公的年金の種類と加入年数:厚生年金42年
現在受給している年金額(月額)
老齢基礎年金(国民年金):7万2810円(受給年齢を繰り下げ)老齢厚生年金(厚生年金):17万7507円
障害基礎年金や障害厚生年金(障害年金):なし
遺族基礎年金や遺族厚生年金(遺族年金):なし
その他(企業年金や個人年金保険など):なし
配偶者の年金や収入:年金140万円(年額)、給与収入30万円(年額、アルバイト)
「40年余り真面目に働いてきたのに……」
現在の年金額について満足しているか、の問いに「満足していない」と回答した今回の投稿者。その理由として「会社員生活を40年余り、真面目に勤めて、リタイアした者が得る、生活レベルとしては、年金額は少ない。自分はまだ恵まれた層にあると思うが、庶民平均層を考えると、貧弱な年金体系だと思う」と語っています。
ひと月の支出は約「50万円」。夫婦の年金だけでは「ほとんどの月で足りない」と回答されています。
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「安売りスーパーで必需品だけ買っている」
投稿者は現在、無職で給与収入はなく、年金で足りない支出については「貯蓄からの取り崩し」で賄っているそう。年金生活においては「買い物は必需品に絞るなど節約に努めている。安売りスーパーのみ利用」と極力支出の削減を心掛けているといいます。
「計画的に老後資産を増やすべきだった」
現役時代にもっとこうしておけばよかったことがあるか、との問いには「もっと老後資金を意識した資金運用に努めるべきだったと、若干後悔している」と回答。「国の財政事情からは、(今後)より年金を手厚くするのは無理だと思う。高齢者福祉のあり方を全体的に見直す必要がある。病弱者、要介護者等の弱者支援を優先する。一方では、高齢な健常者の積極的な雇用、活用等のメリハリある施策の実行が不可欠と思う」と現行制度の見直しを訴えます。
いっぽうで年金生活の楽しみは、「時間の余裕があるので、近郊の散策など金の掛からない趣味に時間を傾けている」とのこと。お金をかけたいもの、かける必要のないもののバランスを図りながら毎日を過ごされているようでした。
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(文:あるじゃん 編集部)