喘息が妊娠・出産に与える影響
9月10日、コペンハーゲン大学病院(デンマーク)は、欧州呼吸器学会(ERS)にて、喘息のある女性は流産の可能性が高まるため、不妊治療を推奨すると提言した。
喘息の治療中の女性は流産率が高く、妊娠のために不妊治療が必要になるという。しかしながら、喘息が出生率に影響を及ぼすことはなく、喘息のある女性の多くは妊娠・出産が可能であると示されている。
喘息と不妊治療における関連性
これまで、複数の先行研究を通じて、喘息のある女性は不妊治療を受けた場合、喘息のない女性と比べて、妊娠までの時間を要すると報告されていた。
そこで、研究チームは、デンマーク人女性769880人(1976〜1999年生まれ)を対象に生殖データを分析し、1994年から2017年に掛けて追跡調査を実施した。
調査結果より、喘息と不妊治療において関連性が認められた。喘息のある女性(定期的に喘息薬を服用する女性)は、喘息のない女性と比べて胎児喪失率ならびに不妊治療率が高くなった。喘息の症状が重く、発作の回数が多くなるほど不妊治療に必要性が増すという。
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一方、喘息のある女性、喘息のない女性において出生率の差異は認められず、喘息は出生率に影響を及ぼさないことが判明した。
(画像はプレスリリースより)
ERS
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