◆ 「監督のみんな積極的に打って返してこいぐらいの腹が座った采配」
楽天がロッテにサヨナラ勝ち。貯金を2まで増やすとともに、3位ロッテとの差も1と縮めた。
楽天は3回、ロッテ先発の西野勇士から村林一輝のヒットに四球も絡め、一死一・二塁のチャンスを作ると、小深田大翔のタイムリーで1点を先制。なおも二死満塁から安田悠馬が2点タイムリーを放ち、リードを3点に広げた。しかし4回、先発・古謝樹はグレゴリー・ポランコとネフタリ・ソトに2者連続弾を許し、試合を振り出しに戻された。
両軍得点を奪えぬまま突入した延長10回、藤岡裕大のタイムリー二塁打でロッテに勝ち越されるが、その裏に渡邊佳明の犠牲フライで同点に追いつくと、二死一・二塁の場面で代打起用された伊藤裕季也がセンター前ヒットを放ち、5−4の劇的な勝利を手にした。
サヨナラを決めた10回の楽天の攻撃に対し、17日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に解説として出演した笘篠賢治氏は「10回に1点勝ち越されて、そして10回に浅村(栄斗)のツーベースからチャンスを作るんですけれども、こういうところで小細工どうのこうのじゃなくて、今江(敏晃)監督のみんな積極的に打って返してこいぐらいの腹が座った采配なんですよね」と指揮官の策に関心。
そのうえで「だからみんな迷いがなく、積極的にチャンスで勝ちに行くんだよというその気持ちで、一気にもう10回で決めてしまった。監督含めみんなの肝の座った積極的な気持ちが、サヨナラ劇に生まれ変わったんじゃないかと思います」とベンチ一丸で攻めたことが形になったと分析した。
CSへ諦めない気持ちがサヨナラにつながった今江イーグルス。この先の3位争いがさらに熱を帯びてきた。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』