自民党の浜田靖一国対委員長は18日、立憲民主党の安住淳国対委員長と国会内で会談し、首相指名選挙を行う臨時国会を来月1日に召集する方針を伝えた。政府が24日の衆参両院の議院運営委員会で正式に伝達する。27日投開票の自民総裁選で選出される新総裁が岸田文雄首相の後継として第102代首相に選ばれる見通しだ。
安住氏は会談で、会期中に衆参の各党代表質問に加え、予算委員会での質疑も行うべきだと主張。浜田氏は臨時国会の会期や議事日程は新総裁の下で判断すると説明した。
自民総裁選では石破茂元幹事長が予算委の質疑を経てからの衆院解散を主張しているのに対し、小泉進次郎元環境相は解散前の予算委に否定的な考えをにじませている。会談後、安住氏は記者団に、小泉氏の姿勢を念頭に「候補者のおごりだ。(新首相が)方針を示した上で信を問わないと、政治の正道を踏み外す」と批判した。
一方、会談では安住氏が自民派閥裏金事件に関わった議員への質疑を衆参の政治倫理審査会で行うことを要求。世界平和統一家庭連合(旧統一教会)問題に関する再調査と国会報告も求めた。旧優生保護法の被害者補償法案や選挙ポスターの品位保持を求める公職選挙法改正案の成立を急ぐべきだとの考えも示した。自民、立民両党の参院国対委員長も18日、臨時国会を巡り協議した。