「9月16日夜にフジテレビの特番『中居正広のスポーツ珍プレー好プレー』が放送されました。番組内では、大谷翔平選手(30)の特集も組まれましたが、大谷選手本人は取材しておらず、現地の関係者の証言などで構成されていたことに、大谷による“フジテレビ出禁騒動”を想起した人たちもいたようです。
《大谷選手の直接取材NGだったから周りに聞くしか無かったの?》といった声も上がっていました」(スポーツ紙記者)
今年6月に報じられた、フジテレビと日本テレビの“出禁騒動”。
「新居の庭内のバスケットコートを隠し撮りするなど、過剰な報道に大谷選手が激怒したそうです。フジテレビには5千件を超えるクレームがあったと聞いています」(テレビ局関係者)
7月5日には、フジテレビの港浩一社長(72)が「フジテレビの報道により、大谷選手、そのご家族、代理人をはじめとする関係者の皆様にご迷惑をおかけし、大変申し訳なく思っております」と、謝罪することに。
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「フジ系列の地方放送局に大谷選手の花巻東高校時代の仲間が勤めている縁もあり、最終的には大谷選手とフジテレビは和解したそうです」(前出・テレビ局関係者)
だがこの“出禁騒動”は、フジテレビ内に大きな亀裂を残したという。フジテレビ関係者は次のように語る。
「当時、現地での大谷選手の自宅周辺の取材は、報道局で制作している情報番組『Live News イット!』の取材班が主導して進めました。視聴率が伸び悩んでいることもあり、大谷選手の新居の詳細を報じることで、“視聴率につなげたい”という狙いがあったようです。
しかし、その取材についてはスポーツ情報番組『すぽると!』などを制作しているスポーツ局との情報共有はまったくなかったのです。大谷選手の取材ができなくなるのは、スポーツ番組にとって死活問題です。『「イット!」はどう責任をとるのか!』という怒りの声も上がっていました。
それから3カ月、大谷選手サイドとは一応話がまとまったようですが、報道局は誰も処分されていません。そんな経緯もあって、報道局とスポーツ局の関係は亀裂が入ったままなのです」
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最近、フジテレビ内では、報道局、スポーツ局、情報編成局などの関係者が“報道とプライバシー”をテーマにした勉強会を開催したという。
「勉強会の結論は、“視聴者の感覚とずれない放送が必要で、家族の感覚は1つの参考なる”“放送内容だけではなく、取材プロセスについてもネットなどの厳しいリテラシーにさらされている”といったものでした。正直、いまさらという内容ばかりで、勉強会も形式上開催したに過ぎないという印象です」(前出・フジテレビ関係者)
結論の1つに“番組として視聴者に愛してもらう”という内容もあったというが、“視聴者に愛されるフジテレビ”が実現する日は――。
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