かつてインテルやユヴェントス、ジュビロ磐田などで活躍した元イタリア代表FWサルヴァトーレ・スキラッチ氏が逝去した。59歳だった。
イタリア紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』が報じたところによると、スキラッチ氏は2022年に結腸がんを患っていることが明らかになり、以降は2度の手術を受けるなど闘病生活を送っていたという。先日にはイタリアの国営放送『RAI』が「深刻な状態でパレルモ市民病院に緊急入院した」と報じ、容態が心配されていたが、59歳という若さで帰らぬ人となってしまった。
1964年12月1日生まれのスキラッチ氏はメッシーナでプロキャリアをスタートさせると、その後はインテル、ユヴェントスという国内屈指の名門でプレー。セリエAでは通算120試合の出場で37ゴール12アシストをマークし、コッパ・イタリアやヨーロッパリーグ(EL)では優勝も経験した。1994年夏には磐田に加入し、現役生活最後の2年間を日本で過ごすことに。磐田では公式戦通算93試合の出場で65ゴールをマークするなど驚異的な決定力を見せ付けた。
また、1990年にデビューしたイタリア代表では国際Aマッチ通算16試合に出場し7ゴール1アシストをマーク。FIFAワールドカップイタリア1990では6ゴールを挙げて大会得点王に輝き、イタリア代表の3位に大きく貢献した。同大会では大会最優秀選手賞(MVP)も受賞している。
なお、『ガゼッタ・デロ・スポルト』によると、今週末に開催されるセリエAでは試合前に1分間の黙祷が捧げられる予定だという。