Q. 「連日ラーメン」か「連日パスタ」かなら、どちらの方が体に悪くないですか?
Q. 「米不足のせいで、自炊は麺類ばかりです。さっと茹でればできるラーメンやパスタなど、簡単なもので済ませているのですが、毎日麺類では体に悪いのではないかと少し心配になってきました。連日ラーメンかパスタかなら、どちらの方が健康的に“マシ”でしょうか?」A. どちらも具材で変えられます。食塩・脂質の摂り過ぎにはご注意を
お米が中心の定食のような一食と比べ、ラーメンやパスタには、あまり健康的ではないイメージがあるものです。ラーメンやパスタは、複数のおかずを必要とせず、単品で一食が完結します。栄養バランスを考えずにシンプルに作っても、お腹はしっかりふくれて、満足感を得やすいことも、不健康になりがちな理由の一つでしょう。
お米以外の炭水化物を主食にする場合、食塩と脂質の摂取量が上がりやすい点も無視できません。特にラーメンやパスタで味付けの濃いものや、こってりしたスープやソースのもの、肉の中でも脂質の多い部位が使われているものは、食塩や脂質の摂り過ぎになりがちです。
それでも米不足の状況で、麺類ばかりになってしまうこともあるでしょう。「どちらが健康的か」は麺とスープの種類だけでは一概には言えません。具材や添える料理によって回答が変わります。
同じラーメンでも、肉ラーメンか野菜ラーメンかで異なりますし、同じパスタでも、明太パスタかトマトパスタかで、摂れる栄養素は大きく変わってきます。
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そして、「連日ラーメン」「連日パスタ」と偏るのは、どちらもおすすめしません。
お米が食べられないのなら、1日目はラーメン、2日目はパスタ、3日目はパン、4日目はうどんにするなど、同じ小麦粉系のものでも連続しないようにすることで、具材や合わせる料理も変えやすくなります。
飽きずに楽しめる、バランスのよい食事作りに、ぜひチャレンジしてみてください。
平井 千里プロフィール
メタボ研究を行いエビデンスに則ったダイエットを教える管理栄養士。小田原短期大学 食物栄養学科 准教授。女子栄養大学大学院(博士課程)修了。前職の病院での栄養科責任者、栄養相談業務の経験を活かし、現在は教壇に立つ傍ら、実践に即した栄養の基礎を発信している。
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