今回お話しを伺ったのは、金融資産2億5000万円を保有するおおちゃんさん(67歳)。勤めていた会社を定年退職し、現在はクリニックの事務局長として働いているおおちゃんさんですが、どんなことに、いくらお金を毎月使っているのでしょうか。
生活費は夫婦2人で大体月80万円
――毎月、いくらお金を使っているか、教えていただけますか?
おおちゃん:保険料を含めて、夫婦2人で月80万円ぐらい使っています。車の購入や旅行などの費用は別です。うちはお小遣い制ではないため、生活費として必要なお金をまず確保し、それ以外は自由に使うといった具合です。
これまでコツコツお金を貯めてきましたので、たまには自分へのご褒美も大事です。妻と2人で海外旅行をして、1回で300万円くらい使うこともあります。
ただし、自由に使えるお金があるとはいえ、使い方をコントロールすることは必要です。私の場合、一定の残高を普通預金に残しておくと決めていて、その金額以上に減らない範囲でお金を使うようにしています。
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これからのお金の使い道
――これからも運用を続けられると思いますが、今後のお金の使い道はどのように考えていますか?おおちゃん:生活費は今と変えず、月80万円くらいは使う予定です。そして、自分たちの介護にお金を使うことも考えています。子どもたちに迷惑をかけたくないので、将来的には夫婦で有料老人ホームに入りたいと考えています。その費用がざっくり1人月30万円。年間にすると360万円、2人分だと年間720万円が必要になります。
あとは、マイホームの買い替えをしたいと思っています。その費用が8000万円から1億円かかります。ですので、1億円以上お金があっても、自分たちの介護費用とマイホームの買い替えに使うと、あっという間になくなってしまうのではないでしょうか。
※本記事は、公式YouTubeチャンネル「All About マネー」で連載している『億り人たちに訊く!〜匿名で語る億の裏側〜』の内容を一部編集してお届けしています。
鈴木 さや子プロフィール
2008年にFP2級・AFP、2011年にCFPを取得し、FPとして独立開業。女性の幸せな人生を応援すべく、家計管理や教育費、子どものマネー&キャリア教育をテーマに、多数のセミナー講演や執筆等で活躍中。(文:鈴木 さや子(ファイナンシャルプランナー))
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